後継者 ページ42
あなたside
東京に着き、日本の事務所で打ち合わせを行うために向かった。
あなた 『こんにちは〜』
S 「こんにちは、どうぞこちらに。」
会議室に案内された。
椅子に座ると、早速話し合いが行われた。
S 「日本のスタッフ250人と韓国のスタッフ5
人でよろしいですか?」
あなた 『構いません。あと、ダンサーは30人とプラス1人迎えてもいいですか?』
S 「それって…」
あなた 『SMの練習生で、松田未蘭(みらん)を加えたコンサートにしたいんです。』
S 「こちら側としては、大丈夫ですよ!」
あなた 『ありがとうございます。』
会議が一通り終わり、日本にある自宅へと帰る。
普通、宿舎に帰るけど、しばらくは日本で契約しているマンションにかえります(笑)
未蘭 「ねぇ、なんで私なの?」
あなた 『何って…一緒に歌いたし踊りたいから。』
未蘭 「特別扱いされてると思われるじゃん。」
あなた 『別に未蘭だけに特別扱いしてるわけじゃないよ。
他の子だって、それなりに付き合いあるんだから。』
未蘭 「けど…」
あなた 『未蘭、混乱しているし納得していないのかもしれない。
私もそうなの。でもね、未蘭。
あの日のこと覚えてる?』
〈2007年 春 A15歳 未蘭 6歳〉
未蘭 「A!」
あなた 『未蘭〜♡』
未蘭が走ってきたので抱きしめる。
ギュッ。
未蘭 「A、遊ぼう!」
あなた 『未蘭、ごめんね?練習あるの。明日、遊ぼう?』
未蘭 「嫌だ〜!!遊ぼうよ!!」
かなり困り果ててた私。
その時1枚の広告が目に止まった。
あなた 『東京ドーム。』
全アーティストが憧れる夢のステージ。
未蘭 「未蘭知ってるよ!1番大きいんだって!!」
私も知ってるよ(笑)
未蘭 「未蘭、いつかAと東京ドームに立ちたい!」
え?
未蘭 「約束だよ!」
〈過去終わり〉
未蘭 「覚えてたんだ。」
あなた 『当たり前だよ。だから約束まもったんだよ。』
未蘭は笑った。その笑顔でさえも可愛い。
あなた 『帰ろう!』
未蘭、もし私になにかあった場合、あなたが引っ張っていくのよ。
あなたは、私の後継者なんだから。
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作者名:小夜 | 作成日時:2018年5月1日 10時