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ミンホside
辺りは、夜になった。
Aが目を覚まして4時間。
その間、一言も話そうとしないA。
ミンホ 「A…あのさ」
あなた 『大丈夫。』
俺の言葉を遮った。
あなた 『今回は、ちゃんと言うから。理由はどうであれ、私殺されそうになったんだよね?』
ミンホ 「うん。」
あなた 『あの人には罪を償ってほしいから。』
Aの目は覚悟を決めていた。
次の日、警察の本格的な捜査が入った。
この間、病室の前にいたあの男は関係ないみたいだったが、未だに口を開かないみたいだ。
そして、今日は…
医師 「今日は、歩くリハビリをしましょうか。」
という事で…
リハビリ師 「ゆっくりでいいですよ〜。」
棒に掴まり立ちをして、ゆっくり歩くA。
医師 「5週間も眠り続けていたので、やはり筋力は衰えていると思いますが、まだお若いので1週間リハビリをすれば元の状態になります。」
医師の言う通り、これは…
あなた 『いっ…たぁ…』
派手に転んだA(笑)
これは、1週間かかりそうだ(笑)
病室に戻るとき、窓から桜が見えた。
ミンホ 「A、外行ってみるか?」
あなた 『どうして?』
Aは、窓の外を見て笑顔になる。
温かい格好をして、外に出ると桜の木が綺麗に舞っている。
あなた 『寝てる間に桜、咲いたんだね。』
ミンホ 「暖かくなったしな(笑)」
車椅子押しながら、桜の場所に行く。
あなた 『戻ってこれるとは思わなかったよ。』
突然怖いことを言い出したA。
あなた 『目を覚ます前、暗闇の中をさまよっていた。このまま死んでいくのかって思ったけど、知らない男の子が助けてくれた。』
Aは、5週間も生死をさまよっていた。
あなた 『その子言ったの。また、君にこういうことが起きたら何度でも助けるよって。その言葉を信じて目を覚ますことができた。』
ミンホ 「俺も、その子に感謝しなきゃな〜」
あなた 『そうだね。ありがとう。待っててくれて。』
ミンホ 「今日はやけに素直じゃん(笑)」
あなた 『うーん、そうかも(笑)今、色々な人にありがとうって言いたい(笑)』
久々の笑顔を見て、嬉しくなった。
桜の木の下で笑うAを見て、一年ぶりにキスをした。
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作者名:小夜 | 作成日時:2018年3月12日 12時