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ページ44

ミンホside


辺りは、夜になった。


Aが目を覚まして4時間。


その間、一言も話そうとしないA。


ミンホ 「A…あのさ」


あなた 『大丈夫。』


俺の言葉を遮った。


あなた 『今回は、ちゃんと言うから。理由はどうであれ、私殺されそうになったんだよね?』


ミンホ 「うん。」


あなた 『あの人には罪を償ってほしいから。』


Aの目は覚悟を決めていた。

次の日、警察の本格的な捜査が入った。

この間、病室の前にいたあの男は関係ないみたいだったが、未だに口を開かないみたいだ。


そして、今日は…


医師 「今日は、歩くリハビリをしましょうか。」


という事で…


リハビリ師 「ゆっくりでいいですよ〜。」


棒に掴まり立ちをして、ゆっくり歩くA。


医師 「5週間も眠り続けていたので、やはり筋力は衰えていると思いますが、まだお若いので1週間リハビリをすれば元の状態になります。」


医師の言う通り、これは…



あなた 『いっ…たぁ…』


派手に転んだA(笑)

これは、1週間かかりそうだ(笑)


病室に戻るとき、窓から桜が見えた。


ミンホ 「A、外行ってみるか?」


あなた 『どうして?』


Aは、窓の外を見て笑顔になる。


温かい格好をして、外に出ると桜の木が綺麗に舞っている。


あなた 『寝てる間に桜、咲いたんだね。』



ミンホ 「暖かくなったしな(笑)」



車椅子押しながら、桜の場所に行く。



あなた 『戻ってこれるとは思わなかったよ。』


突然怖いことを言い出したA。


あなた 『目を覚ます前、暗闇の中をさまよっていた。このまま死んでいくのかって思ったけど、知らない男の子が助けてくれた。』


Aは、5週間も生死をさまよっていた。


あなた 『その子言ったの。また、君にこういうことが起きたら何度でも助けるよって。その言葉を信じて目を覚ますことができた。』


ミンホ 「俺も、その子に感謝しなきゃな〜」


あなた 『そうだね。ありがとう。待っててくれて。』


ミンホ 「今日はやけに素直じゃん(笑)」


あなた 『うーん、そうかも(笑)今、色々な人にありがとうって言いたい(笑)』


久々の笑顔を見て、嬉しくなった。

桜の木の下で笑うAを見て、一年ぶりにキスをした。

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作者名:小夜 | 作成日時:2018年3月12日 12時

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