7話【天王寺蓮】 ページ8
美鶴と愛が職員室に行く姿を見て蓮は、「世話が焼ける」と口にしてからため息を吐いた。
「ん、いつの間に血が…、」
放っておこうと考えたがSSのクエストのモンスターのいる場所だ。
植物だって毒を持っていて触れればアウトのものだってある。
そう考えた蓮は、仕方なく保健室に向かうことにした。
きっと『ヒトダマ』と闘った時だろう。
ヒトダマが連発攻撃してきた炎を避けた時に何かに引っかかって腕から血が出た。
「情けないな、この頃怪我してなかったのに。」
ノックもせずに保健室の扉を開けると、優歌がビクッと肩を震わせる。
驚かせるつもりはなかったというより扉を開ける音だけでビクつかれるというのも悲しくなる。
「わりぃ、ちょっと手当てしていく。」
すると優歌がゆっくり近づいてきて「手当てしますよ」と言う。
「このくらいの傷なら自分で出来る。」
それに情けないの一言に限る。
チラッと見ると気が気じゃ無さそうな顔をしながら蓮を見る瞳が、あまりにもあの子にそっくり過ぎた。
「すぐに手当てしろよ」
そう言い目線を合わせずにコットンと毒消し塗り薬、消毒液を優歌に渡した。
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白雪(プロフ) - 終わりました (2017年4月25日 13時) (レス) id: e5d654330e (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 更新します (2017年4月25日 12時) (レス) id: e5d654330e (このIDを非表示/違反報告)
キリト@(プロフ) - 終わりました (2017年4月25日 10時) (レス) id: 2971bfffa5 (このIDを非表示/違反報告)
キリト@(プロフ) - 更新します (2017年4月25日 10時) (レス) id: 2971bfffa5 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 終わりました (2017年4月24日 23時) (レス) id: e5d654330e (このIDを非表示/違反報告)
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