【刀剣乱舞】やさしさ【大倶利伽羅】 (ページ8)

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ハンバーグを一切れ、口に運んだ。
時間が経ってもなお、レンジで温め直しても、中から肉汁は溢れ出てきた。
とてもおいしい。でも、それと同時に、さまざまな後悔と、想いも、涙も、溢れ出てきてしまった。

「…っ……」

涙は、どうしようもなく、堰を切ったようにとめどなく溢れた。
嗚咽が漏れるのを隠すように、ハンバーグをまた一口口に運ぶ。その度にまた、気持ちが溢れ出して止まらなかった。

彼は、とてもやさしいんだ。
今までも、さんざん私が迷惑かけて、でも助けてくれたり、寄り添ってくれたり。
さっきだって、
私が自分で勝手に告白して、
勝手に出ていって、
勝手に一人で夜まで外にいて食堂にも顔を出さずに、
でも彼は、
私をわざわざ探しに来てくれて、
何も言わずにごはんをレンジで温めてくれて＿＿

返事なんか、聞けなくてもいいと思った

そのままの彼でいて欲しいとも思った。