こちらこそ宜しく。恩人よ ページ15
皆が頭を垂れて白蘭に再度忠誠を示し、白蘭はそれを受け入れる。それが僕達にとっては充分すぎるほど嬉しいことだ。
白「それじゃあ、もう一人挨拶といこうか」
僕達は頭を上げて、気配で解っていた10年後で会ったことのある彼女をみる
?「初めまして。そしてお久しぶりです。真6弔花の皆さん」
おしゃぶりは下げておらず、外見はやはり知っている姿より幼い。次代の大空のアルコバレーノ
ユ「私はユニ。改めてよろしくお願いします」
白「ユニちゃんはね。少し頼みたいことがあるみたいでね?僕もソレを手伝いたいんだ♪」
ブ「頼みぃ?」
些か不満気のあるブルーベルではあるが白蘭がその頼みとやらを受け入れている以上文句は言わない様子だ
ユ「はい。アルコバレーノのことについてです」
そして、彼女が語ったのは彼女の予知で見たアルコバレーノ同士の戦争。それも各々のアルコバレーノが代理を立てて行われる戦争─たった一人だけが呪いを解呪することの叶うもの
ユ「─恐らくは何かしらの企てがあると思います。私にはハッキリと見えませんでしたが…」
言い淀むユニの手が僅かに震えているのをみた。その姿に彼女の存在が少し小さく見える。
あぁ…見えるんじゃなくて、実際にそうなんだ
死に際の夢に現れた暖かなユニはマフィアのドンナである前に普通の女の子で死を覚悟し続け、されど死を恐れて涙した少女。
短命の呪いが解ければ彼女はもっと自由に長く生きられる。この小さな恩人に僕は報いることが出来る
「僕は別にいいよ。僕の恩人でもあるし、白蘭が決めたことでもあるからね」
桔「ハハン。勿論白蘭様の決めたことならば私は従いますよ」
ブ「…ま、ボンゴレにリベンジマッチできるみたいだし、しょうがないから手伝ってあげる」
本心と皆の説得に白蘭の名を出せば渋っていたブルーベルも受け入れた
ユ「ありがとうございます。ボタン、デイジー、ブルーベル、トリカブト、ザクロ、桔梗」
強く輝くその瞳は10年後の死に際の夢に現れた彼女の同じ瞳をしている。
白蘭も、沢田綱吉もそしてユニも…形は違えど各々の大空たる形を持っているんだなぁ…
白蘭とは分かり合えないであろう沢田綱吉とユニではあるが、それでも暖かな存在であるのだと僕は思う
「それじゃあこれからよろしく。ユニ様?」
手を差し出し、握手を求めるとユニはキョトンとした後クスリと笑った
ユ「どうぞ。初めて会った時と同じユニと呼んで下さい」
小さな手が僕の手を握り返した
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ノルン(プロフ) - はぁぁぁぁぁ!!!更新されてる!!!やったぁぁぁぁ!!待ってました!!めっちゃ嬉しいです!!更新お疲れ様です!! (2020年7月19日 23時) (レス) id: a576ecff6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼風(あおかぜ)☆ | 作成日時:2019年9月26日 0時