過去編 ページ9
なんだこの女の子……
俺たちのスキル一瞬で見抜いた！？
「みんなびっくりしてるね…あれ？ユキくんもびっくりしてる」
「A、まさか……お前……」
「ん、正解！私もみんなと同じスキャニング使えるんだ」
「スキャニング使い……」
唖然としているリブロと鋭い視線を向けるフローリー
「…話し始めるのはいいけど、銃降ろせば？アンタもエックスも」
「……だって、あの子危ない」
「降ろす気ないよ、だってユキくんは裏切り者だから」
「だから言ってんだろ、撃つなら俺だけだ」
「どうしようかね？命令は全員よ？」
どういうこと？？？
ユキとあの女の子は元仲間？
ユキが彼女を裏切って、彼女が全員消す？？
「って言いたいところだけど、私ももうやだ」
女の子が音を立てて銃を落とした
それに合わせてエックスも静かに銃を降ろした
「スキャニング使えれば、JIGGY BOYS入れる？」
「えっ？？」
「え、じゃなくて、入れてよ！JIGGY BOYS」
「A？？」
「……もう辛いでしょ、流石に。この歳になって自分のやってることの重さは辛いよ……だから、ユキも逃げたんでしょ？」
この歳……この女の子高校生くらいだよね？
何も言わないユキを押しのけて、クロードとフューチャーが明るい声を上げた
「俺はいいと思うぞ？面白そう！」
「俺もさんせー！」
２人にリブロ、フローリー、俺も続く
「…よく分かんないけど、その子辛そうだし。ユキがいいなら…」
「まぁ、いんじゃない？俺もリブロと同意見」
「俺もいいと思う！」
最後に、彼女に銃を向けたエックスが目を逸しながら頷いた
「ユキに銃向けたのは気に入らないけど…まぁ」
「みんなありがとう！……ユキは？」
「俺が入ってて駄目とは言えないだろ」
というわけで、Aが加入し、JIGGY BOYSが完成した
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作者名：まめもやし | 作成日時：2021年7月26日 21時
