超東京の狼ガール。 (ページ45)

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ネットカフェに籠もるとは言え、私は学校に行かなくちゃならない
こっそり池袋を脱して学校のある代々木まで移動した
教室に着くと、マキナが声をかけてきた

「A、今日放課後、探偵事務所来れる？」

「…うん、大丈夫」

本当は一刻も早くみんなのところに行きたいけど、あんまり行き来するとばれるかもしれない
私のせいで潜伏先が暴かれたりしたら、もうみんなに顔向けできない

放課後、渋谷の事務所に着くと探偵コンビとマサトがいた

組織の帳簿の存在を見抜けるくらいの実力者、マサト
ハッカーである私たちの弊害になるかもしれないから軽くスキャニング
…なるほど
ネットカフェの経営者、か

「お前に関するものかもしれない事件を見つけた」

「あー、そのことだけど、もう見つかったかも」

「どういうこと？」

「その事件って…」

仮の母であるハナさんから聞いた『娘』の事件を話す

「…そうだ、まさか先を越されるなんてな…」

「まあ、分かったのならよかった。一緒に暮らすのか？」

…なんでアンタに心配されなきゃいけないのよ…
ゼロは元々敵対してたでしょ？
いや、今も仲間って訳ではないけどね？

「ううん。今は良いかなって」

「…そうか」

「とにかく、ありがとう探偵さん」

「ああ。僕はほとんど何もしてないけどね…」

謙虚な態度のシャーロックとは裏腹にこちらを睨んでくるマサト。

「…俺お前のこと嫌いかも」

「…別に。好かれなくていいけど」