超東京の狼ガール。 (ページ38)

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昼食を食べ、親子と話しているうちに私の勘は確信に変わった
あぁ…彼女が私の母親だ…

同時に全部話してしまおうと思った

「…あの、ハナさん、タイチ」

「何ー？」

無邪気な少年の声とは裏腹に私の声は沈んでいく

「ずっと嘘ついててごめん…私の名前、ユキじゃない…」

「…どういうこと？」

「…ユキは友達。A。本当はAって言うの」

「…A？」

「お姉ちゃん…なの？」

「そうかもしれない」

ハナさんにふわりと抱きしめられた
甘い心地よい香りに包まれる

ハ「口では説明出来ないんだけど、あなたのことAだとずっと思って接してたわ」

「…うん。私も家族だと思ってる」

ハ「きっとそうよ」

一人で納得するような声を上げたハナさんが顔を上げる

ハ「一緒に暮らさない？…今からでもやり直せると思うの」

JIGGY BOYSのメンバーの顔が浮かぶ
このまま暮らすのもいいかもしれない
でも、元殺し屋で今はハッカーである現在進行系の犯罪者が一緒に暮らせる？
もう二度とあのアジトにいけなくなったらどうしよう？

「…嬉しい、けど…今はやめとこうかな。大切にしたい仲間がいるの」

ハ「そっか…たまには遊びに来なさいよ？」

そんなに寂しそうな顔させてごめん
親不孝な娘でごめん

「うん！」

なぜか溢れた涙は頬を伝っていく
…泣いたのなんていつぶりだろう…