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しばらくすると、赤髪の男を連れてマキナが戻ってきた
…間違いない
MAD JESTERSのロッソだ
「論文を書いていたんだがな」
恨めしそうに探偵の二人を見るロッソ
「論文って…またあのオカルト誌の記事だろ？」
「そのオカルトが俺の貴重な財源なんだよ」
「2人とも程々にね？A、こちら僕の友人の考古学者ロッソだよ」
「Aです。よろしく」
「ああ。で、何だ？古文って」
シャーロックがペンダントを彼に渡す
…大丈夫かな
「失われた世界が戻りし時、真の安らぎを手に入れよう。失われた世界を蘇らせろ…って書いてある」
あ、よかった。考古学者はちゃんとしてるみたい
いや、一応敵なわけだし良かったも何もないんだけどね？
「…失われた世界…A、何か失くしたものとかある？」
彼らは敵。
だけど、このペンダントの秘密を暴く上では重要な協力者
ここで下手に嘘をついたら二度と開くことはない、そんな気がする
「…記憶」
「記憶？？」
「私、5,6歳より前の記憶がない」
「どういうこと？」
「とある組織に保護されるまでの記憶がないの…マキナ、黙っててごめんね？」
「…安らぎってとこから考えたらその記憶のことじゃねえの？」
多分ゼロは私たちの組織がしていたことを知ってるんだろう
「家族…ってこと？」
「そうなるな」
「じゃあ、その手がかりを探すしかないね」
「…俺はもう帰らせてもらうぞ、論文の〆切明日なんだ」
「あの、ありがとうございます」
そっとロッソの手を握る
「ああ、見つかるといいな」
いい感じのこと言ってますけど…
スキル盗んでますよ？？？
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作者名：まめもやし | 作成日時：2021年7月26日 21時
