2日目 ページ16
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「こんにちは」
「なんだ、川違い」
「ねえ、どういうことです？」
2日目は川上さんだった。
インターホンの音を聞き玄関へ急ぐと、見慣れた金髪が見えた。
「河村さんだと思ってた」
「ああ、そういうこと」
「でも川上さんかー」
「……不満ですか」
玄関でピタリと止まる川上さん。
後ろを振り返ると壁にある窓から差し込む光で、うまく顔が見えなかった。私が近づくと、ぎゅっと手首を掴まれてそのまま引き寄せられる。
「……か、川上さ」
「河村さんがよかったです？」
「話が違うじゃんか。もー。どうしたんです」
一旦距離をとると、むすっとした顔になるので、ほっぺたつまんでぎゅーって伸ばしてやった。
「何するんれすか」
「顔ブッサイク」
「張っ倒しますよ」
「ごめん。QKでナンバーワンのイケメンだよ」
「…………はあ。Aさんはいつまで経ってもAちゃんですね」
「うん？ 私はずっとAだよ？」
なんでもないです、と言ってズカズカと家の奥へ入って行った。玄関じゃ寒いもんね。鼻がむずむずすると思ってティッシュを用意したら、案の定くしゃみが出た。はっくしゅん。
「今日あったかい方だよ」
「太陽は出てるもんなあ」
「でもこれ、完全にこたつ入ってみかん食べてテレビ見てたでしょ」
川上さんは片手に持ってたビニール袋を床に置いて、いくつか物を取り出すと私の家の冷蔵庫に勝手に入れていった。いや迷惑じゃないけど、申し訳ないっていうか。
そんなことを言うと、「珍しい」と一言。
「人のお菓子はぶんどるくせに」
「とってないです！」
「あー。Aさん、こたつへどうぞ」
「？ はい」
私はいそいそとこたつの中へ入ると、角を左に川上さんが座った。なんだろう？ と思ったら取り出したのは2つ入って一つの大福みたいな見た目をしているアイスだった。
「よく半分こしようねって言って断られるやつだ！」
「じゃあ、半分こします？」
「いいの？」
「断らないんだ」
「川上さんだからね」
親しい仲だとか、気分的にとかじゃなくて、川上さんだからなんだよ。
照れ臭そうに慣れない半分こを仕掛ける川上さんも大概だけど、気を張って裏では落ち着かない呼吸を整えるのに必死の私も私だね。
何もない時が幸せだって、いつも思っているけれど、口に含んだ甘ったるいアイスが、頭を冷やす。
何もない時じゃなくて、人といると、QKのメンバーといると幸せって。
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ぷよーこ(プロフ) - 最初の頃にリクエストした『鶴崎くんのかわいいお話』ありがとうございました。これからも、書きたいものを無理のない範囲で書いていってほしいなと思っています。これからも応援してます(*≧∀≦*) (2019年1月10日 23時) (
レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - そうなんですか…もっと真白さんの作品を見たかったけど、しょうがないですね。 じゃあ…男子たちの取り合いでお願いします。 悲しいけど、私はいつまでも待ってます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 172f64fb94 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あと、私自身がクッキーを作るのにハマっていて… 再びリクエストさせてください… 東大王の男子4人と付き合っていて、カフェを営んでいたら…っていうのか見たいです。よろしくお願いします。 (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 妄想が異常なほどに膨らんでくるww 東大王の男子とデートするの楽しいんだろうな…(リクエストです) 作者さんの小説、大好きです！ *光ちゃんとお話(胸が小さいのがコンプレックスの主人公が相談する) *男子4人に取り合いされる (リクエスト2です) (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも[砂川さん推し] - 東大王の男子との交際秘話では、男子4人が主人公とどこで会ったのか、結婚したらとかそんな感じです。松丸くんのお話では、主人公との交際秘話をひたすら語るというお話です。きっかけとかお互いの好きなところとかを話すという話です。分かりにくくてすいません<○> (2018年12月17日 18時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
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