春一番 ／山本 r ページ27
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「ぽかぽかだねえ」
「ぽかぽかー」
頬を撫でる風はどこか生ぬるい。
もう少しで春が来ることを告げるようだったが、天気予報ではまだまだ寒い日が続くんだそう。
そんなことを思いながら横を歩くAちゃんの顔を見つめていた。
「なんかついてる？」
「う、ううん。なんでもないよ」
「そう？ それより、山本さんあっちの道であってる？」
「右だね、こっち」
反対方向へ行こうとしていたAちゃんの手をぎゅっと握って、正しい方向へと転換させる。
その間にも離れないように握り返すAちゃんは、多分無意識なんだろうなーと思いながら、
これで何人の男がやられたかーなんて呆れてしまう。
「変な顔してますよ」
「Aちゃんのせい」
「なんで？」
「なんでも。ほーら、時間なくなっちゃうよ？」
「あっほんとだ」
先日、友人から2枚の最近ネットで話題の映画のチケットをもらった。
「ほら、山本がいつも言ってる──Aちゃんと行ってきなよ」と言われてしまい、とりあえず受け取ったのだが、なかなか誘えなかった。
しかし、手帳に挟んでいるチケットを見て悩んでいたところを横から盗み見され、結局Aちゃんが誘ってくれるという、男としてはなんとも情けない感じになってしまった。
「やーまもーとくん」
「ん、なに？」
「ぼーっとしてるじゃん。何かあったんです？」
「……んー、あるっちゃある」
「なにそれ！」
歯を見せてよく笑うAちゃんを見て心が浮かれる。
まさか、Aちゃんに見惚れてたなんて嘘みたい話をするわけにいかない。
でも、いい方向へ勘違いしたAちゃんは繋いでる手をぐいっと引っ張って僕の歩を進めた。
こけそうになるのを踏ん張ってると、Aちゃんは面白そうに笑う。
このはにかみ笑顔に何度救われたか。
……好きだなあ。
こんな冗談も言えないヘタレだけど、今の彼女の瞳には僕だけしか写ってない。
……それだけで、顔が熱い。
「映画楽しみだなあ」
「そうだね。映画見終わった後はどうしよう？」
「久々に、2人でデートですねえ？」
「……うっ、下手な冗談はやめてよ……」
「冗談じゃないんだけどなあ？」
そう言ってからかってくるAちゃんの真意は……？
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他の人の作品を読んでると積極的な山本くんが多いですけどわたしの作品は全部控えめですね……山本くんといえば→宣伝
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ぷよーこ(プロフ) - 最初の頃にリクエストした『鶴崎くんのかわいいお話』ありがとうございました。これからも、書きたいものを無理のない範囲で書いていってほしいなと思っています。これからも応援してます(*≧∀≦*) (2019年1月10日 23時) (
レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - そうなんですか…もっと真白さんの作品を見たかったけど、しょうがないですね。 じゃあ…男子たちの取り合いでお願いします。 悲しいけど、私はいつまでも待ってます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 172f64fb94 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あと、私自身がクッキーを作るのにハマっていて… 再びリクエストさせてください… 東大王の男子4人と付き合っていて、カフェを営んでいたら…っていうのか見たいです。よろしくお願いします。 (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 妄想が異常なほどに膨らんでくるww 東大王の男子とデートするの楽しいんだろうな…(リクエストです) 作者さんの小説、大好きです！ *光ちゃんとお話(胸が小さいのがコンプレックスの主人公が相談する) *男子4人に取り合いされる (リクエスト2です) (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも[砂川さん推し] - 東大王の男子との交際秘話では、男子4人が主人公とどこで会ったのか、結婚したらとかそんな感じです。松丸くんのお話では、主人公との交際秘話をひたすら語るというお話です。きっかけとかお互いの好きなところとかを話すという話です。分かりにくくてすいません<○> (2018年12月17日 18時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
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