寝癖 ／志賀 ページ2
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「志賀さんだ、珍しい」
私がオフィスで本を読んでいると、偶然居合わせたAさんに見つかる。
目を見開いてびっくりされたが、すぐに変わり喜びをまぶたにのせた。
ぴよっとはねた後ろの髪が少しだけ目立ったので
これからバイトのAさんのために指摘してみることにする。
かわいいけどね。生徒さんに笑われたら可哀想ですし。
「Aちゃん、今日バイトなのに寝癖つけたままでいいんです？」
「え？ どこどこ？」
くるんと回ってから鏡の前に向かうAさん。
そこで直せばいいものの、困ったように名前を呼ばれたので櫛と霧吹きを持って行った。
「慌てすぎですよ」
「時間がなくなっちゃうー」
後ろの髪なので手こずってる様子。
私がやりましょうか。なんて言えればよかったんですけど、言葉よりも先に行動してしまって指先にAさんの髪が触れる。
「志賀さん？」
「……あ、私やります？」
「不器用だからお願いしたい！」
Aさんの小さめな手から櫛を受け取ると髪を梳かしていく。
さらさらだなあ。いい匂いする……。
ごめんなさい、私らしくないですね。
「志賀さんいなかったら気づかなかったからよかったなー」
「流石に他の方いても気づくでしょう」
「それほど目立つかなー。まあ目立つや。私が気づかなかったのが不思議なくらい」
「ふふ。ドライヤー貸して」
「ほい」
青色のドライヤーの電源を入れてじんわりと乾かしていく。
時々がくんと首が落ちるので眠たいのだろうか。
大丈夫ですかと聞くと「落ち着くから寝ちゃった」と苦笑いを浮かべた。
「他人から受けるドライヤーは眠たいですね」
「うん……いや、睡眠不足じゃないよ？」
「うーん？ そうですかね？ 乾きましたよ」
「やったー」
使ったものを片付けて玄関まで送る。
元どおりの髪の毛はふわふわな雰囲気を感じる。
あれを私がやったんだなあと思うと少しだけ気持ちが浮いてしまう。
「じゃあ、行ってきます！」
「行ってらっしゃい。気をつけてくださいね」
顔が綻ぶAちゃん。つられてしまう私。
見えなくなるまで手を振って送ると、上がる太陽が昼だということを改めて伝える。
ああ、今日はやることやらなきゃなあ。
読んでいた本を片手に私は机に向かい、パソコンの電源をつける。
Aちゃんもがんばるし、私もがんばりますかあ。
と、意気込みを心の中でとなえていた。
誰にも伝わらないけど、今日の目標ができましたね。
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ぷよーこ(プロフ) - 最初の頃にリクエストした『鶴崎くんのかわいいお話』ありがとうございました。これからも、書きたいものを無理のない範囲で書いていってほしいなと思っています。これからも応援してます(*≧∀≦*) (2019年1月10日 23時) (
レス) id: 53d0fc1d02 (このIDを非表示/違反報告)
もも - そうなんですか…もっと真白さんの作品を見たかったけど、しょうがないですね。 じゃあ…男子たちの取り合いでお願いします。 悲しいけど、私はいつまでも待ってます！ (2019年1月2日 21時) (レス) id: 172f64fb94 (このIDを非表示/違反報告)
もも - あと、私自身がクッキーを作るのにハマっていて… 再びリクエストさせてください… 東大王の男子4人と付き合っていて、カフェを営んでいたら…っていうのか見たいです。よろしくお願いします。 (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 妄想が異常なほどに膨らんでくるww 東大王の男子とデートするの楽しいんだろうな…(リクエストです) 作者さんの小説、大好きです！ *光ちゃんとお話(胸が小さいのがコンプレックスの主人公が相談する) *男子4人に取り合いされる (リクエスト2です) (2018年12月29日 7時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
もも[砂川さん推し] - 東大王の男子との交際秘話では、男子4人が主人公とどこで会ったのか、結婚したらとかそんな感じです。松丸くんのお話では、主人公との交際秘話をひたすら語るというお話です。きっかけとかお互いの好きなところとかを話すという話です。分かりにくくてすいません<○> (2018年12月17日 18時) (レス) id: 767566c530 (このIDを非表示/違反報告)
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