撮影 ページ10
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「はいどうも！ QuizKnockライターの山本です！」
「水瀬でーす」
「……初ですね！」
「普段は河村氏とPやってる水瀬です〜」
「もう一回自己紹介したよ」
カメラ目線で手を振って笑顔になるAちゃん。
のせられるように僕も笑顔になると、いいねえと伊沢さんの声が聞こえる。
「伊沢さんが裏にいるのも珍しいね」
「この企画は河村ふくらさんと俺で考えたから」
「正確には視聴者しゃんでしょ」
「噛んだねー。でもまあ、その通りです！
この2人は視聴者の皆様からいただいたリクエスト企画です！」
ふくらさんがその場をまとめる。
視線を変えると河村さんが伊沢さんの隣でにやにやしているのが見える。
隣のAちゃんも発見したらしく2人で目を合わせて首を傾げた。
すると、河村さんが控えめに口を開けた。
「文系と理系だね」
……そういうことか。
では、今回の企画はですね。と、ふくらさんの説明が入る。
三本勝負！ とのことで3種類のクイズに挑戦してもらい、
特典を競い多い方が勝ちという至ってシンプルなゲーム。
1回目は数字から答えを導き出すひらめき問題。Aちゃんは苦手だなあなんて笑っていたけれど、負けられないという意思はひしひしと伝わってくる。僕だって負けてられない。同じ大学とか、彼女だとかそういうのじゃなくて、1人のクイズプレイヤーとして。
「笑ってるけど目がマジだよ」
「2人本当に似てるね〜」
「はーよしい」
「Aちゃんの謎のなまりも出たところで〜」
「第1問！」
……
…………
「勝者は山本〜！」
三本の撮影が終わった。
結果は少しのところで僕の勝ちとなったが、それでもだいぶ接戦だったため白熱したクイズ勝負となったと思う。伊沢さんも、「すげえ！ まじか！」と合間合間に声を上げてしまうほどだったから今回の撮れ高は中々だと思う。
「やった！！」
「じゃあ、第1回山本VS水瀬は山本の勝利ということで」
「まだやるの！」
「やらんの？」
「伊沢さんがそう言うか〜」
「またやりたいね！」
「だね〜！ 山本くんに今度は勝ちたい！」
「……対応違いすぎないっ？」
「んふっ。じゃあ、次の勝負でまたお会いしましょう〜」
「ふくらさん〆かい！」
「またね〜」
＞Aさんの方見て笑ってる山本さんかわいい
＞サブちゃんで目を合わせるの、息合いすぎじゃん！
＞伊沢さん2人のこと好きすぎでしょ(笑)
＞ゆるすぎるAちゃん強かわいすぎた。第2回待ってます！！
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