第34話 ページ35
至side
仕事終わり、いつものようにAを迎えに行こうと思いスマホを見たら、紬から連絡が入っていた
‹話したい事があるから、Aを迎えに行く前に会えないかな？
勿論2人きりで、心配しなくても怪しい事はしないから安心していいよ、場所は＿＿›
指示された場所に行くと、そこにはベンチに座ってる紬がいた
草花を見て微笑んでいる所だけを見ると良い人そうなんだけどな、コイツ…
「待ってたよ、至君」
「話って何？俺今からAを迎えに行きたいから早急に終わらせてくれると助かる」
「まあまあ、ちゃんと分かってるよ
じゃあ単刀直入に…Aを俺に返す気はない？君が快諾してくれれば、誰も傷つかずに済むんだよね」
「前にも言ったけど、そんなつもりは毛頭ない
てか…お前、劇団員や監督にまで手を出すとか有り得ないから、監督さんがお前を救ってくれたんだろ」
「監督には勿論感謝してるよ、でもそれとこれとは別でしょ？
監督が俺とAの仲を引き裂く悪魔なら、俺は迷わずそれを排除しなきゃいけないから」
「何その使命感…」
「最近のAの行動は目に余るよ
俺が見ている所でも平気で…咲也君に至近距離で勉強教えたりしてるし、椋君とは楽しそうに少女漫画の感想会、幸君とは2人きりで部屋にこもって衣装制作、幸君だって男だよ？それを分かっててやってるのかなAは、2人きりだなんて危険過ぎるよ、何かあってからじゃ遅いんだよ？」
ブツブツと爪を噛みながら言う紬
嫉妬深過ぎだろ…過保護を通り越して異常だ
チラッと腕時計を見るとそろそろAの店が閉店になる時間だった
「紬、話はそれだけか？
何度言われても俺は返す気ないから、あんまりしつこいと警察に被害届だすからな」
まだ何かをぼやいている紬に背を向け、階段を何段か下りた時だった
「困るな、君が生きてちゃ」
「は」
真後ろで聞こえた紬の声
それと同時に、ドンッと背を押され俺は階段下に落下していく
叩き付けられた事による激痛と頭も打った、体験した事のない痛みに意識が遠のいていく…
「俺が、Aを大切にするから
だから安心してね至君………おやすみ」
ぼやける視界の中、最後に見えたのは紬の幸せそうな笑顔
俺の意識は、そこで途絶えた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 345人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヤンデレ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
牡丹(プロフ) - あきさん» コメントありがとう御座います！好きだなんて…嬉しいです＾＾ (2018年7月13日 23時) (
レス) id: d76ce13e27 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 好きです！ (2018年7月5日 12時) (レス) id: 61b25e2c24 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - まるさん» コメントありがとう御座います＾＾更新楽しみにして下さってとても嬉しいです！頑張りますね！ (2018年6月27日 18時) (レス) id: d76ce13e27 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみにしてました！これからも頑張ってください！ (2018年6月17日 18時) (レス) id: 26740ad293 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - あきさん» コメントありがとう御座います！更新お待たせしてしまって申し訳ないです… (2018年6月17日 14時) (レス) id: d76ce13e27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：牡丹 | 作成日時：2017年6月14日 3時
