第17話 ページ18
「至さん、大丈夫かしら…
私の話を聞いて飛び出していったけど、心配だわ」
飼い猫を抱いてうずくまるA
あれからかなり時間も経っていて、外も暗い
店は閉めてあるが、また紬が来た時を考えて出入り口にはチェーンを付けた
裏から入れる勝手口の鍵は自分と至のみ所持しているから、今のところは紬が侵入してくる事はない
「……至さん……」
心配してくれるのは勿論嬉しい
だがそれによって、至に迷惑がかかる上万が一の事があったら…と思うと、洒落にならない
どうか無事でいてほしい、早く会いに来てほしい
その思いだけで至が来るのを待ち続けた
その時、店の方から物音がした
ビクッと肩を揺らし、カーテン越しにそっと外を見る
紬かもしれない…そう思ったが、外にいたのは常連の客だった
慌てて下に降り、出入り口の鍵とチェーンを外した
「ごめんね、」今日忘れ物をしちゃったみたいで…
嫁に貰った大切なハンカチなんだ、落ちてなかったかな？」
「あ！ハンカチですね！
テーブルに置いてありましたよ」
「それそれ！良かった〜あって
嫁に落としたなんて言ったら締め出される所だったよ
ありがとうAちゃん、じゃあ急いで家帰るから！また来るね！」
それだけ言い慌てて帰る常連客
紬じゃなくてよかったと、ホッと安心して出入り口の鍵とチェーンをする
そして自室に戻ろうと後ろを振り返った時だった
それはあまりにも突然過ぎて、そもそもどうやって入ったのかさえ分からなかった
目の前には待ち望んだ至ではなく、愛おしそうに自分を見て微笑む紬が立っていた
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牡丹(プロフ) - あきさん» コメントありがとう御座います！好きだなんて…嬉しいです＾＾ (2018年7月13日 23時) (
レス) id: d76ce13e27 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 好きです！ (2018年7月5日 12時) (レス) id: 61b25e2c24 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - まるさん» コメントありがとう御座います＾＾更新楽しみにして下さってとても嬉しいです！頑張りますね！ (2018年6月27日 18時) (レス) id: d76ce13e27 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみにしてました！これからも頑張ってください！ (2018年6月17日 18時) (レス) id: 26740ad293 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - あきさん» コメントありがとう御座います！更新お待たせしてしまって申し訳ないです… (2018年6月17日 14時) (レス) id: d76ce13e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牡丹 | 作成日時：2017年6月14日 3時
