【募集企画第二弾】君の瞳に映るモノ。【募集中】【ホラー】【学園もの少し】

こ ページ27

？？？side

夢叶「助けてー！！！」

これは…夢叶ちゃんの声…

恐らくコンピュータールーム。

あそこに行く階段は一つ。

西階段をあがって行くしか道はない。

だったら警備もそこに集中する…かな

相手側からしたら上に行ったところを捕まえる作戦だろう。

ならあれが効くだろう。

僕は「cigatoxin」と書かれた小瓶を持って走り出した。

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Aside

ヤバい。

もうちょっとで由月が追い付いてしまう。

ここは三階。だれかがこの階にいれば助けを求められるけど…

『ﾊｧｯ…助っ、けて』

届くかどうかも分からない声を振り絞る。

だれか…早く来て…

後ろにはもう由月が迫っていた。

もう五秒もすれば追い付かれる。

もうだめだ…

私は観念して、ギュッと目を瞑った。

でも、私は捕まっていなかった。

安心と動揺でパニックになった私の意識は放たれた。

ーーーー
翡翠side

コンピュータールームに向かっていると、かすれた声が聴こえた。

助けて、と言っていたこの声はおそらくA。

僕は持っていた小瓶を握りしめて、Aのもとに向かった。

すると、由月に追われているAがいた。

ここで僕が助けなければ、Aは捕まってしまう。

そう思った瞬間に、もう足は動いていた。

由月とAの間に割って入り、小瓶を由月に投げる。

パリン、と音が鳴って中の液体が由月にかかった。

何が起こったのか分かっていないAは、安心のあまり意識を失って僕の方に倒れてきた。

あわてて受け止める。

このまま歩かせるのも遅くなってしまう、と考えて姫抱きにする。

翡翠「少し揺れるけど、我慢してね」

そう言って、僕はAを抱えてコンピュータールームに向かった。

シガトキシンは、止めるには充分すぎるぐらいだ。

今急いでいる状況ではあるけど、とりあえず今はAの安全を確保する方向で行こう。

僕はAの閉じられている瞳を見て考えていた。

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シガトキシンは実在する毒です。

気になった人は調べてみてください。

ばいび☆

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と→←な

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