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「――……へぇー! そんな凄い人なんですね!? わわ、私、気安く……!」

「構わないわ。この店の教育方針でしょう?」


 Aの素性を慌てて店長に説明されたであろうレトカはペコペコと頭を下げる。

 対するAは初めこそ驚いたが、店の雰囲気に慣れてしまえばどうって事はない。賭け事がメインではなく、酒を提供するバーと、客同士で騒ぐテーブルゲーム主体の店のスタッフならこんな物だろうと納得したのだ。

 未だすみません、と頭を下げるレトカに渚が恐縮するが、Aは気にせずワインを煽った。


「随分不躾な事を聞くけど」

「はい?」

「よくこの世界で生き残れたわね。喰い物にされなかったの?」


 無知な奴程格好の餌食なこの世界。ルールを理解する前に叩きのめす。生き残る為の基本ではある。知らない奴が悪いのだ。A自身、この世界に入ってまず学んだのはこの世界のルールだった。

 それなのに普通に働き、生活してる無知なレトカにAが疑問を抱くのも無理はない。


「あはは……私、ここに住み込みでして……」

「論点が違うわ」

「すみません。でもこう見えてカモにされたりはしませんね。何せここのお客様は手癖が悪いもので」


 小声で苦笑いを浮かべる店長。手癖ねぇ、とAが一つのテーブルを横目に見た。


「流石ですね。気付くのがお早い」

「あんなバレバレなイカサマを許しているの?」

「まぁウチはゲームがメインではありませんから」


 バレるイカサマはするな。がモットーなのがカジノビーナス。つまりバレなきゃ問題じゃないけども、あそこまで分かりやすいイカサマもいっそ清々しい。しかしAなら店には入れないと言っている。


「ウチはあぁ言うお客様から稼いでますからね……。多少の不躾には目を瞑ろうと」

「それを見て育つ彼女はイカサマを見抜けるって? 随分甘い考えだこと」


 客に呼ばれたレトカを見送るAが後々自分の言葉を訂正する羽目になるのは、レトカがゲーム台に立った時だった。

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設定キーワード:暗殺教室 , 募集企画   
作品ジャンル:ファンタジー
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camellia(プロフ) - 葵さん» うぐふっ(謎の声)…………有難いお誘い誠に心苦しいけど今回は見送らせていただきます……バチクソに私事なんだけど50作目にこっち名義で新作出せるように諸々準備中なので、現時点で出来かねるのよ……一連が落ち着いたら参加も考えます(震) (11月12日 22時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - camelliaさん» やった〜〜。頑張った甲斐がある(まだ始まったばかり)。一人完成したら公開って形で順番に書かせて頂く予定なので、遅くなるかもしれませんが……! 何に渋ってるかわかんないけど決心付いたらお気軽にお声がけ下さいね笑 (11月12日 22時) (レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 好きです(唐突な告白) いや企画の時点でも相当好きでしたけど!!一気読みして心撃ち抜かれました本当に……。募集企画に興味湧いてきたかもしれない。ほんの手伝いの分際でなんですが彼女の子のお話も心待ちにしております(小声) (11月11日 21時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:https://twpf.jp/uranai_aoi  
作成日時:2020年11月11日 17時

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