占いツクール
検索窓
今日:36 hit、昨日:8 hit、合計:4,744 hit

Coin ページ3

「失礼しまーす」


 ノックもそこそこにガチャりと重厚な扉を開ける。

 彼の視線の先には少し眉を下げた女性が一人。


「……カルマ君、私の返事は待ちなさいって何時も言ってるでしょう?」

「いーじゃん、用事ない時しか来ないんだしさ。ね、マダム?」


 マダム、と呼ばれた彼女は、勝手に部屋に上がり込んだ赤髪の男――カルマをじろりと睨む。彼女はマダム、と呼ばれる事を嫌がるのだ。カルマはそれを知っててわざと呼んでいるのだが。


「……何の用事? もうオープンしてるのよ」

「知ってる。一応報告しとこーと思って」


 ほらこれ、と手にしてたノートパソコンをデスクに置いた。開かれた画面には監視カメラの映像がずらりと並ぶ。

 カルマの手袋をした指先が画面の一つを指す。見せられた彼女は顎に手を当てる。


「見慣れないお客様ね」

「でしょ。新規だと思うけど……なーんかクサくてさ」

「ふぅん」

「どーする? 追い出す?」

「何故?」


 赤い唇が釣り上がる。切れ長の目がカルマを射抜いた。


「ここを何処だと思ってるの? 遊ばせましょう」

「……はいはい、オーナーの仰せのままに」


 じゃあ俺はこれで、と引き下がるカルマ。見送った彼女はトランプを混ぜる。





「今夜は楽しくなりそうね」









 ――ここ、ドレサリアンは夜の街。

 財あるものが暇を持て余し、自分達の娯楽の為に大きなカジノを建てたと言う。

 勿論、他にもショーを楽しむホールや、酒を嗜むバーも数多くあるが、一番のメインはやはり金を賭けるゲーム場――カジノだった。

 そんな街が誇る最高峰のカジノ、「Casino Venus」

 彼女――アーシャ・A・クイーンはそこの支配人だった。

 彼女の合図でカジノが開く。

 勝って最高の力を得るか、負けて全てを失うか。

 魅入られたら最後、全てを喰らい尽くすまで離さない。





「さて、一応様子を見た方がいいかしらね」


 Aはカルマに渡されたノートパソコンで、映像を一つ一つ確認する。

 革の手袋越しでも反応する画面でAは手を止めた。

Inspection→←Prolog



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定キーワード:暗殺教室 , 募集企画   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

camellia(プロフ) - 葵さん» うぐふっ(謎の声)…………有難いお誘い誠に心苦しいけど今回は見送らせていただきます……バチクソに私事なんだけど50作目にこっち名義で新作出せるように諸々準備中なので、現時点で出来かねるのよ……一連が落ち着いたら参加も考えます(震) (11月12日 22時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - camelliaさん» やった〜〜。頑張った甲斐がある(まだ始まったばかり)。一人完成したら公開って形で順番に書かせて頂く予定なので、遅くなるかもしれませんが……! 何に渋ってるかわかんないけど決心付いたらお気軽にお声がけ下さいね笑 (11月12日 22時) (レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 好きです(唐突な告白) いや企画の時点でも相当好きでしたけど!!一気読みして心撃ち抜かれました本当に……。募集企画に興味湧いてきたかもしれない。ほんの手伝いの分際でなんですが彼女の子のお話も心待ちにしております(小声) (11月11日 21時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:https://twpf.jp/uranai_aoi  
作成日時:2020年11月11日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。