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「――と、言う事で、後は宜しくねナギサ君」
「ん!?!?」
ビーナスに着くなりそのままVIPルームに同行させられた渚は、先程Aが承諾した話を聞かされる。
VIPルームの窓の修理はほぼ終わってて、明日の夜には運営が再開できる。そこからレトカを預かると言う話だけども。
「何も一人で見ろとは言わないわ」
「な、何で僕なんですか!? いや、そもそも何で預かるなんて……!」
「さぁ? 情にでも流されたのか、アルコールで頭が回ってなかったのかも?」
「絶対嘘だ……!」
「これがポルカの履歴書で、こっちが集めた情報よ。皆に共有しておいて」
嘘か誠かはさておき、動揺する渚に構わず、Aは話を終わらせようとする。渚の声は既に聞こえてない。
何も纏まっていないにも関わらず、Aは話を締め括ってしまった。こうなってしまっては仕方ない。渚も誰かに相談しようとVIPルームを後にする他無かった。
日が昇って、また沈み出した頃動き出すビーナスのスタッフ。ミーティングと称してホールでAが改めてレトカを紹介した。
「色々あって今日から一週間預かる事になったレトカよ」
「色々!? 私何も聞かされてないんですけど良いんですか!?」
なんて雑な説明だ。この場にいるスタッフは改めてAと並んだ事に寄って余計小柄に見えるレトカに注目を集める。一応、昨晩の流れは渚から説明されてるけども。
一方で殆ど何も知らされてないレトカは、わたわたと自己紹介を済ませた。
「取り敢えずお店の事はユウマ君とメグ君に聞いて。付き人にナギサ君。他に質問は?」
「質問しかないから……つっても殆ど聞き流すんでしょ?」
「よくお分かりじゃないカルマ君。じゃあ後は皆に任せるわ」
つまり丸投げである。リボンを翻すAは、そのまま階段を上り、VIPルームに篭ってしまった。
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camellia(プロフ) - 葵さん» うぐふっ(謎の声)…………有難いお誘い誠に心苦しいけど今回は見送らせていただきます……バチクソに私事なんだけど50作目にこっち名義で新作出せるように諸々準備中なので、現時点で出来かねるのよ……一連が落ち着いたら参加も考えます(震) (2020年11月12日 22時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - camelliaさん» やった〜〜。頑張った甲斐がある(まだ始まったばかり)。一人完成したら公開って形で順番に書かせて頂く予定なので、遅くなるかもしれませんが……! 何に渋ってるかわかんないけど決心付いたらお気軽にお声がけ下さいね笑 (2020年11月12日 22時) (レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 好きです(唐突な告白) いや企画の時点でも相当好きでしたけど!!一気読みして心撃ち抜かれました本当に……。募集企画に興味湧いてきたかもしれない。ほんの手伝いの分際でなんですが彼女の子のお話も心待ちにしております(小声) (2020年11月11日 21時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作者ホームページ:https://twpf.jp/uranai_aoi
作成日時:2020年11月11日 17時