Assassin ページ12
「あら、ディーラーさんはバースト？ 私の勝ちね」
赤髪の女性が得意気に笑う。甲高い声がフロアに響くも、他の客は気にする様子もない。彼女と同じテーブルにいる客も既に酒が回っている。
ゲラゲラ笑う客に構わず淡々とゲームを進行する速水は、インカムから流れてくる会話と目の前の彼女の情報を照らし合わせる。二十歳そこそこの赤髪の女性なんて、ここでは珍しい容姿じゃないけど。
妙に引っ掛かる目の前の彼女。勝てば喜び、負ければ煽る様に嘆く。しかし奥に潜めている野心的な何かが警戒心を呼び立てる。
「ディーラーさん、どうかしました？」
「……すみません。少し席を外します。代わりの者をお呼びします」
速水は近場のバーカウンターで菅谷にハンドサイン。直ぐに速水の代わりに片岡が入った。
「珍しいじゃん。仕事抜けるなんて」
「磯貝が言ってた客、多分彼女」
「マジかよ」
小声どころか、殆ど動かない唇で菅谷と速水が短く会話を済ませる。そのままバックヤードに引き下がる速水に、"彼女"が気が付かない筈がない。
「……お客様？」
「ん？ あぁ、ヒットで」
「では」
「あら、バーストしちゃった」
「はい。お次はどうします？」
「勿論続けるわ。あの部屋に行くには勝つしかないんでしょ？」
「ふふ、そうですね」
・
速水から連絡を受け、粗方彼女の資料を集めて貰ったAは、VIPルームで目を通すが、まともな資料がない。これも殆どが偽装だろうと踏んで、直ぐに目を離した。存外事務的な作業に向いてないのは本人も自覚してるらしい。
「まぁ何とかなるでしょ」
黒いコートを脱ぎ捨てたAは、手袋の留め具を締める。彼女がここに来るのも時間の問題だろうと、赤いリップを塗り直した。
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camellia(プロフ) - 葵さん» うぐふっ(謎の声)…………有難いお誘い誠に心苦しいけど今回は見送らせていただきます……バチクソに私事なんだけど50作目にこっち名義で新作出せるように諸々準備中なので、現時点で出来かねるのよ……一連が落ち着いたら参加も考えます(震) (2020年11月12日 22時) (
レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - camelliaさん» やった〜〜。頑張った甲斐がある(まだ始まったばかり)。一人完成したら公開って形で順番に書かせて頂く予定なので、遅くなるかもしれませんが……！ 何に渋ってるかわかんないけど決心付いたらお気軽にお声がけ下さいね笑 (2020年11月12日 22時) (レス) id: f205b8954e (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 好きです(唐突な告白) いや企画の時点でも相当好きでしたけど！！一気読みして心撃ち抜かれました本当に……。募集企画に興味湧いてきたかもしれない。ほんの手伝いの分際でなんですが彼女の子のお話も心待ちにしております(小声) (2020年11月11日 21時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twpf.jp/uranai_aoi
作成日時：2020年11月11日 17時
