オー！マイ・ボス！−恋は別冊で− 3

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奈未「確かあの辺に…あっ！」



河原で必死にブレスレットを探す奈未
石で足元が覚束無いため、転んでしまう



「奈未ちゃん…！」

奈未「え…どうして…？」

「大丈夫？怪我してない？」

奈未「うん、大丈夫…でも、」

中沢「おい。モタモタしてるとバス間に合わねぇぞ。」

「中沢くん…！」

奈未「中沢さん…」

中沢「3人で探した方が早く見つかんだろ。ほら、早く探すぞ。」

「ふふ、うん！」

奈未「すみません…ありがとうございます。」



そうして3人で近辺を探し回った



「全然見つからないね…」

奈未「もう、諦めた方がいいのかな…」

「でも、あれ潤ちゃんに貰った大事なものなんでしょ？」

奈未「でも…」



諦めようとしている奈未を見て、思い出したかのように言うA



「あ、私あっちの森の方見てくる！奈未ちゃんと歩きながら話してた時、落としたのかもしれないし…！」

奈未「え、あ！Aちゃん…！」



走って森の方へと向かうA
2人とは別のところで探していた中沢が奈未の元へと戻ってくる



中沢「あれ、Aは？」

奈未「あ、それが…」



奈未は森の方を探しに走って行ってしまったAのことを話す
日が沈みかけ、だんだんと暗くなってくる



中沢「とりあえず、電話してみるわ。」

奈未「はい…！」



prrr....



中沢「くそっ、繋がんねぇ…！」

奈未「あ、中沢さん！」

中沢「あぁ？」

奈未「これ、Aちゃんのカバン…携帯入ってます…」

中沢「あいつ…携帯も持たねぇで一人で行くなよ…！」

奈未「もう、大分暗くなってきちゃいましたよ…私のせいで、どうしよう…」



今にも泣きそうな奈未に
中沢はふぅっと息を吐くという



中沢「とりあえず、A探す。鈴木は__」

奈未「私もAちゃん探します…！」



食い気味にそういう奈未に、頷く中沢



中沢「携帯いつでも出れるようにして、鈴木はバッテリー大丈夫か？」

奈未「はい、大丈夫です！」

中沢「じゃ、行くぞ。」



そうして、中沢と奈未はAを探すために森へと向かった___





その頃、A___



「どうしよ…完全に迷った…」



歩いて来た道がわからず、帰ろうにも帰れないA
ひとまず連絡を取ろうとポケットを探すも携帯は見つからない



「うそ…私、携帯カバンに入れっぱなし…！」



辺りは暗くなり始め、明かりも連絡手段もなく焦るA
うろうろと落ち着かない様子のAは足を滑らせ坂から転げ落ちてしまった__

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