オー！マイ・ボス！−恋は別冊で− 3

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エントランスまで中沢のペースでスタスタと歩いてくる二人



「ちょっと、歩くの早い…！」

中沢「あぁ、わり…」



そう言われ中沢は謝るとパッと掴んでいた腕を離す
それもなんだか寂しいなと思ったAは今度は自分で中沢の腕に絡める



「こうしててもいい？これなら、自転車押すのにも邪魔にならない…かな？」

中沢「…あぁ。」



こういう事にはあまり慣れていないのか、
中沢は短く返事をするだけだったがAは嬉しそうにギュッと中沢と腕をくんだ



中沢「どこか、行きたいところあるか？」

「そうだなぁ…うーん、どこがいいかなぁ〜」

中沢「…遊園地とか？」

「うーん、遊園地も良いけど…」

中沢「水族館…？」

「水族館も久しぶりに行きたいなぁ。けど…」

中沢「…けど？」

「せっかくゆっくりできるなら、少しでも長く2人きりがいいな…なんて思っちゃったりして。えへへ」

中沢「じゃあ…家来るか。」



中沢にそう言われ、少し驚いたAはパッと顔を上げ中沢を見る



「行っても、いいの？」

中沢「まぁ、Aが嫌じゃなければ？」



そう言い優しい顔で笑う中沢に、ギュッと抱きつくA



中沢「なっ、ちょ、おいっ…！」

「嬉しい。…行きたい！」



突然抱きつかれ驚くも、素直に喜ぶAに中沢は可愛いなと思い優しく頭を撫でた



中沢「ほら、行くぞ。」

「うん…！」



嬉しい約束が出来たAは上機嫌で中沢の隣を歩く
中沢もまた嬉しそうに笑みを漏らしていた___







奈未「ただいま〜」

潤「あ、奈未ちゃんおかえり！」



今日は奈未の帰りがそこまで遅くなかったため起きていた潤之介は奈未をギュッと抱きしめる



潤「お疲れ様、奈未ちゃん。」

奈未「ありがとうございます。」

潤「ご飯、出来てるよ！」

奈未「ほんとですか！嬉しい、もう、お腹ペコペコで…」



そう言い早速夜ご飯を食べる奈未と潤之介



潤「仕事の方はどう？」

奈未「大分まとまって、後は商品の完成を待ってから撮影って感じです。」

潤「そっかそっか、無事に進んで良かったね！」

奈未「はい、やーっと一息つけます。」

潤「おっ！じゃあさ、奈未ちゃんデートしようよ。」

奈未「私も同じ事思ってました…！」

潤「ほんと？じゃあー決まりね！」



そう言いどこに行くかウキウキしながらご飯を食べ進める
食べ終わり片付けをする奈未と何かを見つける潤之介
気になった潤之介は思い切って見てみることにした

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