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エレベーターで副社長を見つけた奈未は話しかける
奈未「あ、副社長!編集長は?」
副社長「見てませんが。」
奈未「副社長もご存知だったんですか?カルティエの広告のこと。」
副社長「えぇ。宝来さんから聞いてなかったんですか?」
奈未「何も…」
副社長「彼女、カルティエのシモンさんが荒染先生の漫画のファンだと知って、僕に何か場を作って欲しいって。頼んできたんです。しかし、ビジネスとは関係ないパーティーの席上だし。だから、きっかけを作ったんです。」
奈未「それが私のけん玉?」
副社長「はい、で、見事シモンさんは食いついた。」
奈未「荒染先生との交渉に行かせたのも、パーティーでけん玉をやらせたのも、みんなその為の?」
副社長「ビジネスと言うのは、人の心を動かすもの。今回、貴方が荒染先生の心を動かして、宝来さんがシモンさんの心を動かした。言うなれば今回の結果は、貴方と宝来さんのコラボという事になりますね。では、僕はこれで。」
そう言うと副社長はエレベーターへと乗り込む
副社長「人並み以上も、悪くないでしょ?」
そう言い残しエレベーターの扉が閉まった
そこへ、麗子とAが会社へと入ってくる
奈未「私の事利用したんですね。」
麗子「貴方が弟の彼女だなんて言うから、頼み事させてもらっただけだけど。6000万。貴方のけん玉で得た広告料、ざっと6000万。使えない道具も使い方次第。それでも使えなきゃ…」
そう言うと麗子は持っていたコーヒーのゴミをゴミ箱に捨て歩いていった
奈未「私、人並みになるまでもう逃げませんから…!」
後ろで言う奈未の言葉を聞き麗子は満足そうに笑った
「麗ちゃん、ああやって言ってるけど…奈未ちゃんの事すごく褒めてたんだよ。」
奈未「え…?」
「奈未ちゃんが帰っちゃった後、みんなに話してた。大きな交渉を成功に導いたって。」
奈未「編集長が…」
「仕事にストイックだから厳しくて意地悪なこと言うけど、奈未ちゃんの事気に入ってるんだと思うよ。」
奈未「そう、なのかなぁ…へへ…」
「お疲れ様、奈未ちゃん。」
奈未「ありがとう。…あ!レモン!」
「レモン?」
奈未「スタジオに届けるんだった…!」
そう言ってバタバタと慌てる奈未に苦笑するA
「手首、無理しないで気をつけてね!」
奈未「はーい!」
元気よく返事をして奈未はレモンを取りに編集部へと走っていった
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優雨 - おはようございます(*^^*) かなりお久しぶりです(笑) 明けましておめでとうございます。 もう年明けてしまいましたね(苦笑) そういえば今オー!マイ・ボス!恋は別冊で ボス恋一気見やってますね。 (2022年1月3日 9時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - るるるさん» コメントありがとうございます!文章力無いので心配でしたが、そう言って貰えて嬉しいです!頑張ります! (2021年7月12日 12時) (レス) id: 9ee1cc18b2 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - こんにちは!初めてボス恋のお話を見ましたが、内容が分かりやすくてつい感情移入しちゃうくらいのめり込みました!これからも頑張ってください! (2021年7月12日 11時) (レス) id: d1b6b9635d (このIDを非表示/違反報告)
優雨 - また続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 3-13のここの部分 潤之介は奈未の腕を取り、自分へと引き寄せ奈未のおでこへと口付けた これ正しくは自分のほうへとではないんでしょうか? (2021年4月21日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
優雨 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは皆で飲みながら話していても、ではないんでしょうか? (2021年4月21日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅり | 作成日時:2021年3月10日 9時