オー！マイ・ボス！−恋は別冊で−

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麗子「鈴木、こっちへ。」

奈未「いやいやいや…いや…」

副社長「チャンピオン、ここは行くしかありませんね。」


副社長にまで押されてしまい進むしかない奈未


「奈未ちゃん…頑張って…」

奈未「無理…無理です…！」


そう言う奈未に麗子はお構い無しに言った


麗子「あそこに居るのが、カルティエのマーケティング部長のシモンさん。このけん玉に、カルティエの広告がかかってるから、会場を盛り上げて頂戴。」

奈未「えっ、このために連れてきたんですか？」


混乱している奈未にけん玉を渡し、麗子が軽く奈未の紹介をして離れる


「ケンチャンと呼んでって…麗ちゃん…」


皆が拍手をし奈未に注目が集まる
追い打ちをかけるように麗子はケンチャンコールをする
それに乗り皆で手を叩きながら同じくコールをする


奈未は俯いたが、けん玉の紐を解き準備を始めやる気だ


「頑張って…奈未ちゃん…！」


Aは両手を握りしめ成功を祈った


ひとつ、ひとつ、技を決め拍手が起こる
しかし、最後の技をミスってしまった


奈未「あっ…いや、あの…」


奈未は慌ててやり直すも焦ってしまっていて手元が狂っていた
そんな奈未からけん玉を奪い取り麗子が言う


麗子「貴方もう下がっていい。」

奈未「…急に言われても出来ないです！」


そんな奈未を無視して麗子はステージへと戻った
奈未はそのまま会場を後にするのだった





__次の日、編集部


大量の荷物を起き手首を痛そうにしている奈未


和泉「どうしたの、それ。」

奈未「色々あったんですよ…」

中沢「おい、誰だよ。撮影で使うレモンここに届いてんぞ。」

奈未「え、ダメだったんですか？」

中沢「また鈴木か。ボーっとしてんな。」

奈未「すいません、後で運んどきます。」


そんな時、半田が嬉しそうにやってくる


半田「皆、荒染先生からイラスト届いたぞー！」


見たい見たいと群がる編集者達にジャーンと見せる半田
奈未もチラチラと気にしてそっちを見ている


半田「鈴木も見るか？」

奈未「はい…！」


タブレットを受け取りイラストを見る奈未
そしてある事に気づいた


奈未「え、これって…カルティエですよね？」

半田「カルティエ側から、荒染先生のイラストが掲載されるなら是非コラボしたいって提案してきたんだ。」

奈未「えっ…」

和泉「凄くないですか、それ！」

半田「しかも、念願だった表4も決定！」


半田がそう言うと皆はすごいすごいと盛り上がる
そんな中奈未が動く

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