2-9 ページ26
__編集会議
前回同様、編集者達が案を出していく
麗子の反応がなく、半田が無いな!と言う
そんな中中沢が声を上げた
中沢「漫画家とファッションのコラボ企画はどうですか?」
それを聞いた麗子はタブレットから少しだけ視線を上げる
中沢「日本の漫画は海外でも評価が高いですし、ファッションを絡めたイラストを描いてもらえれば話題性だけではなく、雑誌のブランディングとしての効果も期待できるかと。」
中沢がそこまで話すとみんな一斉に麗子の反応を確認する
麗子はコーヒーを手に取り1口飲み
麗子「いいんじゃない?」
半田「よしっ!肝心なのはどの漫画家に依頼するか。鳥山明、井上雄彦…」
麗子「荒染右京。」
中沢「荒染右京!あ…いや、世界的な人気もありますし、ウチから出してる少年誌で連載持ってるんで、パイプもあります。」
麗子「進めて。」
半田「はい!では、近いうちに私と中沢で先生の所へ挨拶へ…」
中沢「俺、企画書書きます。」
半田「すぐにコミック編集部に連絡して…」
麗子「半田さん。先生への交渉、あの子連れてって。」
そう言って麗子はカルティエから戻ってきたばかりの奈未を見る
半田「え…鈴木ですか?」
奈未「はい…?」
中沢「いや、でも鈴木は雑用係ですし…」
麗子「これ。」
麗子はそう言うと弄っていたタブレットを見せる
そこにはけん玉をする荒染が載っていた
半田「けん玉…?」
麗子「あの子、けん玉チャンピオンなの。」
奈未「へっ…?」
麗子「貴方に人並みの仕事を与えてあげる。漫画家先生を説得してきなさい。」
奈未「えっ…え、え!?」
そうして奈未はまたも麗子に難題を言われる
奈未「ちょっと待ってください。」
麗子「デスクの上に置いてあるパズル、タイアップ先へのプレゼントなの。明日までに完成させておいて。」
奈未「え、私交渉なんて無理です!」
麗子「仕事愛が止まらないんじゃなかった?永遠に仕事してたいんじゃなかった?」
奈未「いやー、それは…」
麗子「語学も堪能だったわね。これ、翻訳しておいて。」
奈未「えっ、出来ないです!交渉なんて無理です!」
麗子「売れっ子漫画家先生には貴方みたいなタイプがいいの。」
奈未「でも私、交渉なんてした事ないですし!」
麗子「けん玉をしてくればいい、それだけ。」
奈未「け、けん玉…」
麗子「もしこの交渉が成立したら、弟の彼女として親に推薦してあげてもいいのよ。」
351人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優雨 - おはようございます(*^^*) かなりお久しぶりです(笑) 明けましておめでとうございます。 もう年明けてしまいましたね(苦笑) そういえば今オー!マイ・ボス!恋は別冊で ボス恋一気見やってますね。 (2022年1月3日 9時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - るるるさん» コメントありがとうございます!文章力無いので心配でしたが、そう言って貰えて嬉しいです!頑張ります! (2021年7月12日 12時) (レス) id: 9ee1cc18b2 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - こんにちは!初めてボス恋のお話を見ましたが、内容が分かりやすくてつい感情移入しちゃうくらいのめり込みました!これからも頑張ってください! (2021年7月12日 11時) (レス) id: d1b6b9635d (このIDを非表示/違反報告)
優雨 - また続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 3-13のここの部分 潤之介は奈未の腕を取り、自分へと引き寄せ奈未のおでこへと口付けた これ正しくは自分のほうへとではないんでしょうか? (2021年4月21日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
優雨 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは皆で飲みながら話していても、ではないんでしょうか? (2021年4月21日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゅり | 作成日時:2021年3月10日 9時