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す「お前は俺にはなれへん。...けど俺もお前にはなられへん。お前の優しさに、俺らがどんだけ救われてきたか。」
章「へ...?」
す「どんな小さい怪我もすぐに気づいてくれた。その器用な手で丁寧に手当てしてくれた。よぉ周りのこと見てくれとる。それはお前の優しさやろ?」
章「優しさ...」
す「それは間違いなくお前の武器や。...剣術だけが全てやない。...な?」
章「...うん」
す「だから俺の背中ばっかり見るな。もっとでっかいもんみろ。...いつか同志として、共に走れる日が来るから。」
章「うん...!」
同志。...ずっと聞いてきた言葉のはずなのに、初めて聞いたかのような新鮮な響きで俺の心に刺さった。
す「ふぁぁ...ねむ。俺やっぱまだ眠いから戻るわ。お前もはよ寝ろよ、」
気怠そうに欠伸をするとゆっくりと道場に背を向ける。
ああ、やっぱり叶わないや、この人には...
でも救われた。
心もきた時より随分軽くなった。
(ありがとう渋やん)
心の中で呟いて、木刀を置いた。
fin
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ささくれ(プロフ) - はるさん» リクエストありがとうございます!!書かせていただきます! (3月10日 8時) (レス) @page39 id: 0769f20648 (このIDを非表示/違反報告)
はる - いつも更新楽しみにしています!リクエストで、大倉くんが体調不良になり、具合悪い中頑張ってお稽古するものの先生に怒られてしまい、皆が助けてくれるといったお話が見たいです。可能であればで大丈夫なので、よろしくお願いします! (3月10日 1時) (レス) @page17 id: 0549b63cd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ささくれ | 作成日時:2024年2月23日 17時