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『い、一応聞くけど、なんでそう思ったの?』

「えー?だって、Aさん最近すごくイキイキしてるじゃないですか」

『そうだったかしら…?』


ええぇ、気付かなかった……。確かに定時には早くSansさんに会いたいがためにすぐに帰るし、ワクワクしてたのは否めないけれど。


「アッ、無意識ですか?帰るときなんかウキウキしっぱなしですよ?」

『う、うそぉ……』

「ちなみに皆知ってますよ」

『マジですか』

「マジですよ」


「遠足前の子供みたいでしたよ、Aさん」と、にこにこ笑いながら言う彼女の言葉に、思わずデスクに突っ伏した。当たらずとも遠からず……っあー冷たくて気持ちいい。

私は彼との出会いを、そして今に至るまでの会話を思い出す。


………うーん、恋、とは違うと思うんだけどなぁ。


だって、相手は現実にいるかどうかも分からない、顔を見えない人なのに。

恋じゃないのなら、これはなんだろう。……考えれば考えるほど、頭がこんがらがってくるので考えるのをやめた。









『………き、今日はなんか緊張するなぁ……』



結局、もんもんとしたまま眠りにつくと、相変わらず白い世界に立っていた。いつもなら、声が聞こえるまでふらふらと歩いたりするが、今はそんな気分じゃない。

座りこんで頬を触れば、少し熱を持っていて、そのことに『うー…』と唸る。もう、こんなの全部彩瀬さんのせいなんだから……と小さく一人愚痴る。

こんなんじゃ、Sansさんと普通に話せないわ。


私は、確実に彼に意識してしまっていることに戸惑いを感じていた。

変→←女



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おたんこなす(プロフ) - めちゃくちゃ好きです。よければまたsansの新しい小説を書いていただけないでしょうか...?よろしくお願いします!!! (2021年6月12日 1時) (レス) id: cbfe92c328 (このIDを非表示/違反報告)
にぃ© - いい作品ですね!泣いちゃいました(笑) (2018年7月1日 22時) (レス) id: 59b2d19e52 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - ヨタ。さん» ありがとうございます! (2018年1月3日 22時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
ヨタ。(プロフ) - あ"しゅきです… (2018年1月3日 5時) (レス) id: 8dd5c04a8d (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - rutiさん» 私も感動出来る小説が作れて満足です。ありがとうございました! (2017年11月10日 17時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サトー | 作成日時:2017年5月22日 22時

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