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ホテルにリナを送り届けてすぐ、なぜか携帯にマッキーからの着信があった。
インカムでやりとり出来ないことなのか、俺はウチさんに断って車の外に出る。
「はいよ、マッキー」
『ごめん。マイクで飛ばすとリナに余計な心配かけるかと思って』
「ん。なんかあった？」
『Aがさっき気分悪くなっちゃって、吐いちゃってた』
マッキーのその言葉に、煙草を取り出そうとしていた手が止まった。それをわざわざ伝えてくるところから考えるに、ただの体調不良、というわけではなさそうだったからだ。
「Aが…？さっきっていつ」
『悠源館で田淵とリナが喋ってた時。みんなと映像一緒に見てて、俺もちょっと様子が変だなって思ったんだけど、気づいた時にはそんなことになってて』
「…あー」
Aがその時何を感じていたのか、正確なことはわからない。けれど、マッキーよりは汲んでやることが出来る。
彼女の身体に残る痛々しい痕に関して、上書きするような行為を求めることはあっても、彼女はなんの弱音も吐かなかった。
たった1回それをこぼしたのが、つい最近にあったAの家で行われた行為のあとだ。
『…っ、痛かった』
泣きながらそれだけを伝えてきた、小さな身体を思い出す。
「……A、どうしてる？」
『しばらく山守さんがついてくれてて、今はソファーで寝かせてる。吐いて疲れて寝ちゃった、っていうのが近いかも』
「了解。教えてくれてサンキューな」
『うん、終わったら早めに戻ってきて。悔しいけど羽生ちゃんじゃないとだめなんだよね、Aは』
マッキーは、よくAのことを見ている。アバランチの活動が始まってからは特にそうで、留守番をしている間に一緒にいることが多いからか、Aとの仲はぐっと深まっているように見えた。
でも、Aが俺のことを求めてくれる限りは、俺もこの場所を譲りたくはない。
Aに執着したくなくて期間限定の言葉に喜んで同意したというのに、厄介な感情が生まれつつある。
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みずたま(プロフ) - 竜胆さん» コメントありがとうございます！どう転ぶかはわからないですが、私もくっついたらいいなーとは思ってます。引き続きよろしくお願いします！ (2021年11月25日 8時) (
レス) id: f07c1a6963 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - みずたまさん» 初コメ失礼します！とても、良い話で…一気読みしてしまいましたww 立場的に無理なんだろうと思いながらも、ヒロインと羽生さんがふっついて欲しいと願う程のお話で！毎回、楽しませて貰ってます！ww (2021年11月24日 22時) (レス) @page46 id: 0323b34345 (このIDを非表示/違反報告)
みずたま(プロフ) - さっくんさん» ありがとうございます！続き更新しましたー！よろしくお願いします！ (2021年11月24日 21時) (レス) id: f07c1a6963 (このIDを非表示/違反報告)
さっくん - やー！♡続き気になるぅー!!!!!!!!!! (2021年11月23日 22時) (レス) id: 7aaa679c24 (このIDを非表示/違反報告)
みずたま(プロフ) - カンさん» はじめまして！ご指摘ありがとうございます。マルヒとマルガイ、完全に逆にして覚えてました…！修正しておきます。ありがとうございます！ (2021年11月20日 23時) (レス) id: f07c1a6963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずたま | 作成日時：2021年10月27日 1時
