結局の所、君はさぁ [ 国見英 ] (ページ18)

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番外編:私の影山飛雄像ページ18

A視点

そんな私の甘酸っぱい青の朝日は突如として終わりを告げた。

3年に入った頃だと思う。
及川先輩達も卒業して、2年生の先輩達も卒業して本格的に王様の独裁政治が始まった頃だった

影山飛雄はストイックだ
自分に出来ることを他人にも求める。
並大抵の人間なら何も思わないが、彼は天才だった。

そうして、彼はまた孤立へと走り出した。

バレーの為にチームプレーを捨てる
その度に歪む彼の顔が、皆の不満げな怒りが好きだった。

そうして、また私は影山にボールを出していた

「マネージャーって影山先輩に脅されてんの？」

「あー確かに… なんていうか気ぃ弱そうだもんな」

「アイツの練習誰も付き合わないから、アイツマネージャーとやりだしたぞw 」

「ウケるてか早く帰ってゲームしようぜ」

「そうだな」

金田一「 … 」

国見「 … 」

＿あの日までは

国見「俺達、付き合わないの？」

　「なんで？付き合う意味ないじゃん」

　「このままで良いじゃん」

国見の部屋でいつも通り3人で遊ぶ
ちょうど金田一が風邪を引いていて2人っきりだった日だと思う。

多分、国見は私が好きなのではなく影山と仲良くしている私が嫌だったのである。

影山飛雄はコート上の王様でひとりぼっち、そうであって欲しかったんだと思う。
私もそうであって欲しいかったけれど、私から見たらひとりぼっちでも国見から見たら影山には私が居るらしい

だから及川先輩達の言う「ビジネスカップル」もあながち間違いでは無い

けど

国見「お願いだからさ付き合おう。好きだから」

　「 … 」

日本語がおかしいし、好きなのはついで？

けど、そう言われて手を握られてしまったらもう…私は逃げられなかった。

　「 …………わかった」

そうして私佐倉Aは影山飛雄の世界から姿を消した

＿＿＿
＿＿

「あれ、マネージャーは？いつも影山先輩と一緒に練習してたのに」

「お前知らねぇの？佐倉先輩国見先輩と付き合ったから、もう影山先輩とは練習してないんだよ」

「ガチか、お似合いじゃん」

　「 (お似合い……ね) 」