【魔入間】限界原作厨に乙女ゲームは難しいⅡ (ページ8)

今日:1 hit、昨日:31 hit、合計:8,311 hit

ツムルの追憶（1）ページ8

A視点

ﾂﾑﾙ「座って、個人面談しよう」

　『え？』

ﾂﾑﾙ「教えてあげるよ。この世界の秘密(ゲームのシナリオ)を… 」

先程まで、カオリちゃん達を写していたガラスは画質がだんだんと荒くなり、赤い夕焼けの空になった。

　『じゃあ、この身体の子… イクス・Aは、本当に生きてるんですか』

ﾂﾑﾙ「鋭いね。」

ﾂﾑﾙ「君は突如として運営から用意された救済措置だよ」

ﾂﾑﾙ「本当のイクス・Aはもう死んでいる。」

　『ぇ… 』

　『私、が…入る為に殺したんですか』

ﾂﾑﾙ「別にそういう訳じゃないよ。器はできるだけ関係者の方が良かった。」

ﾂﾑﾙ「それでたまたま心臓が弱くて死にかけだったエリザベッタちゃんの親戚が採用されただけだ。」

　『そんなの… 死者への冒涜じゃ、』

ﾂﾑﾙ「そうだね。俺たちのやっていることは恋の盲目さ故なんて言っても許されない。」

　『じゃあ、なんで…… 』

ﾂﾑﾙ「僕はお助けキャラで、あの子がヒロインだから。それ以外の理由いる？」

　『なんで、わざわざ私を呼んだんですか』

　『ツムル先生がお助けキャラじゃ、ダメなんですか？』

ﾂﾑﾙ「それに関しては、ね。僕だけじゃただのお助けキャラの半中を越えられない。」

ﾂﾑﾙ「だからこその救済措置。」

ﾂﾑﾙ「助けてあげてよ。親友なんだろ？」

　『それは、』

　『これが、正しいことなんですか？』

ﾂﾑﾙ「そうだね。」

　『じゃあなんで、ツムル先生は苦しそうなんですか…ｯ! 』

ﾂﾑﾙ「どうしてだろうね」