【魔入間】限界原作厨に乙女ゲームは難しい

ただの攻略対象（3） ページ15

A視点









ﾀﾞﾘ「やや! 君はAちゃんだね」



　『こんにちは〜 ダリ先生』



どうやら1年生の魔歴はダリ先生が担当らしい
それは単に、ヒロインと関わりやすいように設定されているのか、原作重視なのか。

今となっては分からないが、私はコレが嘘では無くホントウであって欲しい。

まぁ、その原作もフィクションに過ぎないのだ



それでも、私は未だにこの世界が乙女ゲーなことを憎んでいる。


まぁ、乙女ゲームになったところで魔界が危険なことには変わりない。
ヒロインは割とイージーでも私のようなお助けキャラにはなんの補正も着いていないのだ。


この世界は不平等だ。



なんて、考えていたら思考もネガティブになってくる訳で、だんだんそんな自分に嫌気がさしてきた。




ﾀﾞﾘ「何で暗い顔してるのさ。嫌なことでもあった？」


　『そういう訳じゃ…』



最近、アプリの機能が追加されてきて徐々に乙女ゲームということに実感を持てるようになってきて、


｢ヒロインのお助けをする｣という行動になんの疑問も抱かなくなっている。


ヒロインともう知り合っているのか、とか
ヒロインとはどのくらい仲がいいのか、とか


自分の思考とよりお助けキャラとしての責務が強くなったのか、単純に他人の色恋沙汰に興味を抱く年頃だからなのかは分からないが、





私は一つ、過ちを犯した、

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