上司 ページ29
関「A!大丈夫か」
峻さんと共に事務所へ戻るとマトリの面々は慌ただしく働いていた。私の姿を見るなり心配の声があちこちから飛んできた。
貴「掠っただけなので問題ありません御心配かけました笑」
夏「それにしても君ってほんと…普通素手で飛びかかる?」
呆れたように言われる
貴「はい、すみません。」
由「血液が勿体ない…」
なんか、相変わらずで安心します。
関「由井。Aいいか?」
由井さんを制して会議室を指差し聞かれた。
会議室に入り内側から鍵をかける。
貴「関さん?」
関「動き出した。」
机に凭れてこちらを見る上司が真剣な眼差しで言う。
貴「…そうですか。やっとですね」
関「つい先日告発した組織を覚えているか?」
貴「はい。ですが本件とは近い関係じゃないはずです。」
関「そうなんだが近々取り引きがあったらしい。」
貴「まさか…そこで成果を上げて上に行くつもりだったんですか」
関「恐らくな。今回は本件とは無関係という判断だがしっかりとした確証はそんなにない。」
貴「わかりました。」
関さんは少し長いため息をついて上を見上げた
貴「関さん?」
関「いや、そうだな。俺がこんな事言うのは可笑しいかもしれないが下手に首を突っ込まない方が……。すまない。君の働きを否定している訳じゃないんだ。」
貴「関さん。わかってます。今から起きる事が何を意味するのか。」
少し笑みを浮かべて関さんの隣に並ぶ。ほんのりと煙草の匂いがした。
貴「私は国家の犬です。首を突っ込んだ以上無責任に放棄する訳にはいきません。自分でカタを付けないと部下に顔向け出来ません、」
そうだよな、と眉を寄せて彼は言う
貴「私は死ぬつもりはこれっぽっちもありません。命を懸けてとかそういうの、もう辞めたんです笑。残される側の痛みは充分に味わいました。」
関さんの目を見つめてハッキリ言う
貴「出会ってきた人、大切な人の為に私は生きます。」
関「あぁ。」
貴「私は関さんの部下です。上司がそんなんじゃこの先不安ですよ笑」
関「すまない…笑」
関さんが少し笑ってそっと抱きしめてくれた。
まるで癒える事を知らない心の傷を撫でるような優しい鼓動が伝わった
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翔。(プロフ) - めっちゃ好みです、これからもがんばってください! (2020年3月24日 4時) (レス) id: 78cdf9c0d9 (このIDを非表示/違反報告)
Lia(プロフ) - 伊玖さん» なんという温かいお言葉…(><)とても嬉しいです!ありがとうございます! (2019年11月30日 12時) (レス) id: 9fd19fcd2d (このIDを非表示/違反報告)
Lia(プロフ) - 弓道ちゃん♪さん» ありがとうございます^^ (2019年11月30日 12時) (レス) id: 9fd19fcd2d (このIDを非表示/違反報告)
伊玖 - いつか、コラボ見たいなー、とか思ってました。こんなに早く見つかるとは…。しかも、神作。更新頑張ってください。 (2019年11月26日 23時) (レス) id: 99e49cd9ea (このIDを非表示/違反報告)
弓道ちゃん♪(プロフ) - とても面白いです、更新楽しみにしてます! (2019年10月7日 16時) (レス) id: 872209169d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lia | 作成日時:2018年6月10日 23時