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「望、おつかいのお礼に照史がなんか作ってくれるらしいで」

「え、ほんま?なんにしよ〜」

「作ってもええけど流星の給料から料金引くからな」

「そやな〜まぁ社割でそこは一つ」

「ここって帳簿も照史くんがつけてるん?」

「そやで」

「いよいよ流星なにしてんねんってことんなるやん」

「俺はホール業務しかできひんねん笑」

「専門科卒のわりにこいつ料理もようせんからな」

「あとはラテアートな」

「それや!ラテアートなんか出すから昼間の客死ぬほど増えんねんて〜」

「ええやんもうしげも来てくれてんねんから」

「くぁぁぁっ!女の子の相手疲れんねんからな!」

「照史俺ピザトーストにする、腹減った」

「照史ピザトーストやって」

「あぁもう!ほいよ!」

「望こんな時間にそんなん食べたら、夕飯入らんで」

「いやこれから俺塾やねん」

「塾!」

「期末の結果やばかったからな…」

「期末!」

「あかん響きが若すぎる」

制服で期末受けて塾って…しっとったけどほんまに高校生なんやなこいつ。そらおつかい頼むんも気がひける、か?

「ほいピザトーいっちょあがり!」

「ありがと!いただきまーす」

「おう食え食え流星のおごりや」

「照史くん社割な?」

「そんなんうちにはありません」

ほんま、どっちがオーナーやねん。

「しげも一緒に食べ、ナポリタンできてんで」

「あ、おーありがとう」

「照史俺のは?」

「お客さん来たら困るから流星はしげ食い終わって望帰ってからな」

「俺も腹減った〜」

午後5時から7時までの、なんとも言えないつかの間の休息。みんなでやいやい言うとるとちょっと高校時代の放課後みたいで。懐かしいっちゅうか楽っちゅうか楽しいっちゅうかまぁ楽しいんやろな。理系進学してもうたし学校もそこそこ忙しい。ゼミ入ったら遊んでる暇なんかないで!って言われてたんがほんまになりそうな生活やけど、こんな場所におって時給発生するんやったらええか?って、初日に流星がオーナーってきいて生まれた不安はもうとっくに消えとった。

俺、なかなかええバイト先見つけたみたいや。

第3話 パーマネント・リグレット?→←*



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作者名:ぐりむ | 作成日時:2017年5月14日 9時

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