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「えーっと、重岡〜だいきさん。はいはい、生年月日が、1992年…っは、年上やん」
年下、と白状したそいつは緊張する俺をよそに相変わらずへらへらと笑った。なんぼ年上言うてもこの店じゃ先輩なんで〜とかいうクチか?俺変なあだ名とかつけられへんかな…って、雇ってもらわな意味ないんやった。
「は、はぁ」
「俺93なんすよ。こないだ誕生日で〜、やっと20歳んなったとこで〜」
「あ、あの…あなたが人事担当されとるんすか?」
どういう気持ちで聞いとったらええんかわからんくなってとりあえず確認。
「ん?あ〜まぁ二人しかおらんし人事担当もなんもないけど…そやね、一応面接は俺がしとるんですよ。なんかすんませんじゃくはいもので」
やっぱしお前が面接すんのかい!ほんで“じゃくはいもの”が明らかにひらがな発音やったな?言い慣れてへんのやったらそんな難しい言葉使わんでいいわい!ってかそれあんまし自分で言わんしな?
…あかん、俺普段ボケのはずやねんけど心ん中でめちゃめちゃツッコんでまう…なんやこいつ…このシゲちゃんをツッコミにさすやと…
「これ、外のポスターみて電話くれたん?」
「…っあ、はい、そうですね」
口には出さず目の前の状況を胸の内でさばいてたら急に声かけられてハッとする。
「ヒゲ生やす予定、あります?」
「………、はぁ?」
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作者名:ぐりむ | 作成日時:2017年5月14日 9時