曖昧

心の在り処を証明せよ( 玲於 )♯ ページ7

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付き合ってそれなり、俺の彼女。俺の彼女だけど毅の嫁枠。なんだよ嫁枠って。そんなのいくらでも俺がやるよ。ほら、今日だって





「毅くん今日もほんとにかっこいい」

「...」

「この寝起きで歌ってる顔めっちゃ可愛い」
「寝起きでもイケメンとか罪だよね〜」
「玲於めっちゃ名前呼ばれてて羨ましい」

「...」





なんかもっとこう、あるだろう。
料理してる玲於かっこいい とか 寝起きで踊れる玲於かっこいい とか 名前に関しては俺が毎日呼んでるだろう。





「玲於？」

「...」

「おーい玲於くん、戻ってきてー」

「嫉妬する」

「うん」

「かなり妬く」

「妬かせてるの」





性格歪みすぎ、なんて悪態をつきながらもAが俺のことを好きでいてくれるのは俺が一番よく分かってる。けどだからこそ心配な事ってやっぱりあって、言葉にしてくれないと不安になる事だってある。





「玲於くーん」

「なぁに」





ちょっと素っ気なく返してみたって






「ふふ、玲於が一番だよ」





なんて柔らかく微笑んで言われれば不安なんてどこかに吹き飛んで、このままずっと俺だけのものでありますようになんて思ったりして、気付いたら隣のAを壊れちゃうんじゃないかってくらい抱きしめてて。





「いたいいたい」

「どこにも行かないって約束して」

「行かないよ」

「あとは」

「私には玲於だけだよ」

「ん、」





今日はこのまま抱き締めて眠ってしまおう、それで明日は一緒に朝御飯を作ろう。なんて事を企みながら腕の中のAの頭にそっとキスを落とした。









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