ひみつが歩いたあしあと( 壮吾 )♯ ページ5
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世間はこの日を何と呼ぶだろうか。
運動会か体育祭か、生徒が運営するのが体育祭だとか身内が来るのが運動会だとか色々な話があるが今目の前で行われているのは間違いなく
「どう見ても運動会...」
『え？』
なんでもない、と隣で応援旗を振る友人に吐き捨てると目線をトラックに戻した。
トラックに立つあの人と私が出会ったのは去年の夏頃だ、総武線だったか中央線だったかはたまた全く別の線だったか、そんな事は申し訳ないが私にはどうでもいい。どうでもいいのだ、あの人に出会えた事以外は。
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「あの、Aちゃんですよね？」
「え、っと、伊藤くん...？」
「そう！まさか同じ電車で同じ車両で学校の人に会えると思わなくて思わず声かけちゃった！」
「(わ、すっごい目がキラキラしてる、)」
「ここ抜けるともうすぐ、ほら、」
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今だって少し視界に入るだけで柄にもなくあの時を思い出す、あの時の景色もあの時のキラキラに満ち溢れたあの人の横顔も、景色のせいだけじゃない胸の高鳴りも。
...そんな回想は置いておいて、借り物競走なんて可愛いもんに参加するよね。その上しっくりきてるのがまた可愛い。紙見て立ち止まってるけどそんなに難しいお題なのか、おーい、他の子どんどん離れてくぞー。
お、探してる探してる、近い近い。なんて他人事のような観察を続けていると目の前であの人が立ち止まった。
「っ、、はぁ、やっと見つけた」
「え？まって私タオルと飲み物しか持ってな「立って、一緒に来て。」
私の手を引いて走るあの人の後ろを夢心地に溺れそうになりながらもついて行く。ゴールテープまでの数メートルをこんなにも惜しんだことが今まであっただろうか。急に緩んだスピード、ゴールを告げるピストルの音、審査員が紙を確認すると私を見て微笑んだ。
「Aちゃん、ごめん、ね急にっ」
まだ息の整っていないあの人が途切れ途切れに話し出す
「大丈夫なんたけど、お題何だったの？女の子とか？」
「ふふ、ひみつ！」
「まってすごい気になる...」
「今日一緒に帰ろう、その時に教えてあげる」
一緒に帰ろう、という言葉に頬が上気するのが分かって俯いて首を縦に振った。
「俺さ」
「うん？」
「こんなお題は漫画の中だけの話だと思ってたよ」
そう言ってあの人は照れ臭そうに微笑んだ。
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ラヴシック・シンドローム( 洸希 )→←獅子と猫��( 楽 )♯
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あっとまーく - 林さん» 壮くんとドラマで共演して仲良くなり付き合うっていう話読みたいです！少し長くなってしまいますかね？よろしくお願いします！ (2017年11月3日 18時) (
レス) id: aa64b92b3e (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - あっとまーくさん» ありがとうございます！（ ; ; ）またお待ちしてます！！ (2017年10月23日 0時) (レス) id: fbd62e5557 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - まほさん» リクありがとうございます！書かせていただきます！ (2017年10月23日 0時) (レス) id: fbd62e5557 (このIDを非表示/違反報告)
あっとまーく - 林さん» イメージ通りの話で凄い良かったです！また思いついたらリクエストします。 (2017年10月15日 11時) (レス) id: aa64b92b3e (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 壮吾のお話の続きでイチャイチャしているお話がみたいです！お願いします！ (2017年10月14日 20時) (レス) id: 5cc7a201b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2017年10月9日 0時
