一番星に導かれて( 洸希 ) ページ13
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燦々としたステージに立つことが許される唯一握りのきらきらとしたその存在。いつも隣にいるはずなのに、その時ばかりは遠く感じるその存在。
「なに、また帰ってたの」
毎度毎度ライブを観に行っては途中で帰ってきてしまう私に、彼はいつものように電話口で溜息を漏らした
「眩しくて」
「何が」
「洸希が」
「っは、なにそれ」
面白おかしく笑う彼を制して 遠いの、 とただ一言だけ告げれば全てを悟った彼が少しの沈黙の後に言葉を繋いだ
「Aは遠いと思うかもしんねぇけど」
「、うん」
「俺はいつもの距離だと思ってる」
「いつもの、」
「だってその証拠にさ、その」
それっきり黙りこくった彼の先の言葉が気になって話を促すと 言わなきゃよかった、 とばかりにバツの悪そうな呻き声が電話越しに聞こえてきて。
やっと彼が覚悟を決めたであろう数秒後
「その証拠に、俺はいつもAの事見つけてる」
「う、そだ」
「残念だけどほんと」
「だっていつも席教えてない」
「一回しか言わないからよく聞けよ」
「、はい」
「好きな女1人見つけれないでどうすんだよ」
そう言って顔を真っ赤にしているであろう彼を後ろで茶化す声が聞こえてきて、この上ない幸せを感じた。
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あっとまーく - 林さん» 壮くんとドラマで共演して仲良くなり付き合うっていう話読みたいです!少し長くなってしまいますかね?よろしくお願いします! (2017年11月3日 18時) (レス) id: aa64b92b3e (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - あっとまーくさん» ありがとうございます!( ; ; )またお待ちしてます!! (2017年10月23日 0時) (レス) id: fbd62e5557 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - まほさん» リクありがとうございます!書かせていただきます! (2017年10月23日 0時) (レス) id: fbd62e5557 (このIDを非表示/違反報告)
あっとまーく - 林さん» イメージ通りの話で凄い良かったです!また思いついたらリクエストします。 (2017年10月15日 11時) (レス) id: aa64b92b3e (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - 壮吾のお話の続きでイチャイチャしているお話がみたいです!お願いします! (2017年10月14日 20時) (レス) id: 5cc7a201b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林 | 作成日時:2017年10月9日 0時