先生徒戦争を勃発するにあたって。

戦争じゃあー！ ページ17

「サニー！なぁ、コウが指揮者希望してて、しかもオーディション月曜らしいんだけど！？」

「え、なにそれ･･･」

合唱部サニーさん。ゼロ先生大嫌い。

眼鏡で秀才。学級委員もやってるような秀才･･･かと思えば、悪戯大好き毒舌少女。

「意味わかんない。何考えてんの？あのくそ教師。やっぱ合唱部で潰しとくんだった･･･」

「え、うん。え、てか私金曜までに決めたいって言ったじゃん？？？」

「うん。私もその方が良い。え、これは･･･」

「言うか。うちのスキャンダル大好き担任に☆」

こうして戦争の始まりが―――。


「先生、少しいいですか？」

サニー：「私たち二人、凄くイライラしてて」

担任：「ん？なんかあったか？」

「卒業式の指揮者の件で」

サニー：「まぁ、私は関係ないんですけど、ちょっとイライラして」

担任：「え、なに」

「金曜日の段階で希望者が２人だったんですよ？私学入試の前の日に寒い中待たされて、オーディションは来週中に、って話だったんですね？」

担任：「おう」

「そしたら、なんか今日になって一人増えてるんですよ」

サニー：「おかしくないですか？」

担任：「おー、それは･･････おかしいな」

「しかもオーディションが月曜日なんですよ。来週の。おかしくないですか？１８日ですよ？」

担任：「あー、公立高校受験者はちょっとキツイなー」

「そうなんですよ。でもまぁ、百歩譲って、仕方がないとしましょう。放課後は合唱部があるし、３人だと昼休み中に終わるかわかんないんで。でも、そもそもの話」

サニー：「その１人追加された人って、受ける資格あります？」

担任：「あー･･･。そう、だな。うん、わかった。聞いてみとくな」

２人：「「ありがとうございまーす」」


というのが、木曜日の放課後。

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