タタは可愛いけどテテはうざい。番外編 (ページ5)

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番外編＿TH side＿ページ5

もう、俺のことなんてどうだっていいの？

大切な息子もいるのに、俺にはお前だけって言ったのに、Aも愛してるって言ったのに…

家に入るとマスクとか帽子とかそんなの全部外すから、今は誰が見てもキムテヒョンとわかる状態。

すっかり日にちも変わって空にはハッキリとわかる無数の星たち。

勢いで家を出たもの、こんなふうに辛い時、誰かに慰めてほしい時、甘えたい時、俺が行くところは決まっている。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

JM「どうしたのこんな時間に」

「ごめんねジミナ。Aと喧嘩した」

JM「あーきっと週刊誌のことででしょ？」

「うん…」

快く家に入れてくれたジミナ。今まで何回助けてもらったことか。

そしてさっき起こったことを全部話した。すると突然笑い出すからびっくりする。

JM「大丈夫だって！あの時あんまり飲んでなかったからちゃんと覚えているよ。俺が証言してあげる」

「でも…」

JM「それにね？Aはテヒョンのことちゃんと好きだよ。この前だって、忙しいのに家にいる時はリウと遊んでくれるから助かるって、いいパパだって褒めてたし」

「そうなの？」

JM「テヒョンがキツそうにしてる時、当たり前だけど一番心配してるのはAだしw」

「嫌いなら10年も一緒にいないでしょー！」って笑い飛ばすジミナに、くよくよしてる自分が恥ずかしくなった。

JM「あれは相手が悪いよ。テヒョンが早く帰ろうとしてるのに無理やり腕組んだりしてさ」

「だよな！俺何度も帰ろうとしたもん！」

でも世間では完全に浮気だって思ってる人の方が圧倒的に多いと思う。

JM「事務所にはみんなで抗議しに行こうよwそしたら全て解決！あとはテヒョナがきちんとAに話すだけ！」

最後に「わかった？」と付け足したジミナに安心する。

「うん…わかった」

JM「テヒョナが思ってるほど難しいことじゃないから。昔から考えすぎ。もっと楽に考えてみて？自分がきついだけだよ？」

ジミナは俺がほしい言葉をいつでもわかってる。安心するし、俺を前向きにしてくれる。

だから誰からでも好かれる自慢の親友。

「ありがとうジミナ。あと急に押しかけてごめんね。ちゃんとAと話してみる」

JM「うん、頑張れ」

優しく微笑むジミナに、笑顔で手を振り、愛しい家族がいる家に向かって歩き出した。