タタは可愛いけどテテはうざい。4

番外編 ページ48

RU「ねえ！ママ！パパなんかどっかいっちゃってるよ！」

「ぶっ」



リウとテヒョンに少し遅れてお風呂に行くと、湯船の中にはぼーっとする父親とそれを心配する息子。

あなた五歳児にツッコまれてどうすんのよ。



「じゃあママがパパを生き返らせてあげる」



死んでる設定になってるけど。

私は勢いよく出したシャワーを、テヒョンの顔面に向けた。



TH「げぼっ」

RU「げぼげぼっ！」



苦しそうに咳をするテヒョンの真似をするリウ。



TH「ちょ！何！？」

RU「だってパパどっかいってたよ？」

TH「ああ、それはね？リウが生まれた時のこと考えてたの」



ああ、あの時はテヒョン感動しすぎてアイドルとは思えないくらいに顔面ぐしゃぐしゃにして泣いてたもんね〜

ちゃんと写真撮ってるけど。

四次元五歳児と正常五歳児の面白い会話を、洗顔をしながら聞く。



TH「リウ、ママのすっぴん見たことある〜？」

RU「あるよ！かわいい！」



あら、五歳児なのに女性を喜ばせる方法知ってるのね。
あら、可愛い。あら、テヒョンと大違い。



TH「いや、それはね？すっぴんじゃないよ…覚悟しときな？ママのすっぴん妖怪みたいにウオウo…」



さっきから黙って聞いてたけど子供におかしなこと吹き込むな。

私はたくさんの泡がついた頭をブンッ！とひと振りしてテヒョンにぶっけかけた。

そしてまた「げぼっ」と咳き込むテヒョン。

さすが私、完璧なコントロール。

とまあ、夫婦になった今でも息子の前でコント？をする毎日。

楽しくて、幸せで、面白くて、何よりもかけがえのない家族です。

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