〜夢な話〜

当日4 ページ20

「いくらサプライズだってなぁ…？」





チラッと私の方を伺う鮪さんって人



そんなちょっとした仕草も色っぽくて…





「でもまぁ、こんな可愛い子だったら
聞かせたくなる気持ちも分かるわ」




え、何言って…

と反論しようとした瞬間




ポンポン、と背中を叩かれる





？




振り向くとバッと差し出されたのはハンカチで…





「これ、よかったら使ってや」




サラサラの髪の毛で満面の笑みの男性が
そこには立っていた





「あ、ありがとうございます…」




いつの間に後ろに移動したんだろ…
少し疑問に思いつつ




多分私の今の顔は涙に溢れ
グショグショだったと思うので



ありがたくそのご好意を受け入れることにした






「すごい本気で泣いとるな」




「古賀のせいで」




「え！俺のせい！？」





「ち、違います！」





古賀さんに責任がのしかかりそう
だったので慌てて釈明する






「皆さんの演奏がスゴ過ぎて…
私、シルエット大好きだったので
もうこの曲が生で聞けた
だけで感動しちゃって…」





「そ、そうなんや…」




「何かそんだけストレートに語ってくれると
やったかいがあるな笑」





「だ、だから古賀さんだけの責任じゃ
ないです笑」





「Aちゃん…」





「古賀フォローしてくれるなんて
優しい子やなぁ」






「天使や天使」





え、何か私やたら褒められてるんですが笑





それから色々とお話をして、
メンバーの皆さんはこの後も仕事が
あるということなので解散、ということに
なった

当日5→←当日3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す