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健「久しぶりやのぉ。」
口ではそんなことを言っているが、まるで昨日も会ったかのような口ぶりが可笑しくて、思わず笑みがこぼれた。
「…どう、したの?」
お兄ちゃんがそんな調子ならと、私も極力普段通りに接しようと発した声は掠れていた。
健「おいおい、どうしてん本番終わりのボーカルが。(笑)
ちょっくら飲みにいかん?と思てなあ。俺んちで。」
突き出した親指を自分の肩の後ろを向けて、さらりと放たれたその言葉。
え、…まじか。
急なお誘いに、どうしてもその言葉の裏を勘ぐってしまう自分がいる。
「ぇ、あ…うん。いいね。」
''いいね''だなんて微塵も思っていないが、とりあえずその誘いに便乗。
あたしのその返事を聞いて、満足げに笑ったお兄ちゃんが「よし」と呟いて。
健「ほな、どうしよかな…お前、タクシー捕まえて俺んち来れるな?」
「あ、うん。」
健「ほんじゃ、お互いに終わり次第俺んち集合で。たぶん俺のほうがはよ家着くし。
土産なんていらんしなー。」
言い終わらないうちに踵を返して、ふらりと楽屋を出ていくお兄ちゃん。
そんな彼を見送るあたしの顔はきっと、間抜けにも口が開いているのであろう。
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尼崎の雑草になりたい(プロフ) - イッキ読みしました!笑中2ころから書かれてたなんて、すごいです!臣くんと隆二くんの特徴とか健ちゃんの感じも汲み取っててとても素晴らしい小説でした! (2019年3月23日 1時) (レス) id: 9e0d1bf52d (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 昨日の夜から読み始め今読み終わりました…もう最高っ!何度泣いてしまったか…すごく苦しい場面もありましたがすごく素敵なお話ありがとうございました!! (2017年9月2日 17時) (レス) id: 73f9f33188 (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - miiさん» ありがとうございました!!一応書き手としている身としては、この上なく嬉しいお言葉…!!(T ^ T)またお会いできる機会がありましたら、よろしくお願いします! (2016年12月28日 21時) (レス) id: 37b819d85e (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - さくらさん» 返信がすごく遅くなってしまいました……ありがとうございました!!それどけの感動を与えられたのなら、もう満足です。有難い限りです。ご愛読本当にありがとうございました!! (2016年12月28日 21時) (レス) id: 37b819d85e (このIDを非表示/違反報告)
mii - 凄くやばかったです!もう読んでて満足とゆーか、楽しかったです! (2016年10月19日 19時) (レス) id: 38aaae60ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくしょー青春。 | 作成日時:2015年12月29日 0時