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隆二「…A、」
臣「…。」
はあ、と広臣が小さく息を吐いた。
その吐息に反応して、広臣を一瞥すると、広臣が私を見据えたまま、少し表情を崩して口を開いた。
臣「…やっぱA、俺と同じこと言ってる。」
微笑を浮かべた広臣に、思わず首を傾げる。
ここに来て、静かで冷たい空間に初めて光が灯った気がした。
臣「や、…ごめん。笑える話ではねえよな、ごめん。
ただ、俺も有紗に同じこと言ったから。
俺と同じこと思ってたんだって思って、不謹慎だけどちょっと嬉しかった。」
照れたように笑う広臣。
隆二くんもお兄ちゃんも、そんな彼を不思議そうに見つめている。
そこから、広臣はまた真面目な顔つきに戻って、私の前に屈んだ。
幾分も近くなった距離で、ばっちりと視線が絡む。
臣「…そりゃ心底有紗のことは心配した。仮にも、この数年間で本気で好きだった女だしな。
でも、だからこそあいつには嘘つきたくなかったんだよ。
有紗なら、もう自分の力で生きていけるよ。
あいつただってもう、…気付いてるはずなんだ、有紗自身が縋ってるのは俺じゃねえって。
だから言ったよ。
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…俺はAが好きだ、って。」
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…っ…。
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尼崎の雑草になりたい(プロフ) - イッキ読みしました！笑中２ころから書かれてたなんて、すごいです！臣くんと隆二くんの特徴とか健ちゃんの感じも汲み取っててとても素晴らしい小説でした！ (2019年3月23日 1時) (
レス) id: 9e0d1bf52d (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 昨日の夜から読み始め今読み終わりました…もう最高っ！何度泣いてしまったか…すごく苦しい場面もありましたがすごく素敵なお話ありがとうございました！！ (2017年9月2日 17時) (レス) id: 73f9f33188 (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - miiさん» ありがとうございました！！一応書き手としている身としては、この上なく嬉しいお言葉…！！(T ^ T)またお会いできる機会がありましたら、よろしくお願いします！ (2016年12月28日 21時) (レス) id: 37b819d85e (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - さくらさん» 返信がすごく遅くなってしまいました……ありがとうございました！！それどけの感動を与えられたのなら、もう満足です。有難い限りです。ご愛読本当にありがとうございました！！ (2016年12月28日 21時) (レス) id: 37b819d85e (このIDを非表示/違反報告)
mii - 凄くやばかったです！もう読んでて満足とゆーか、楽しかったです！ (2016年10月19日 19時) (レス) id: 38aaae60ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくしょー青春。
| 作成日時：2015年12月29日 0時
