○*。304 ページ16
.
「…!?」
健「…あぁっ…。」
反射的に音のする方へ目をやれば、そこには。
決まりの悪そうな顔で目を伏せた隆二くんと、
.
────切れ長の目でこちらを睨む、広臣。
.
臣「さっきから聞いてりゃあ、理不尽なことばっか抜かしやがって…!
勝手に自己解決して、俺の想いまで揉み消すんじゃねえよ!!」
驚いた時に声が出ないというジンクスは、どうやら本当らしい。
あれほどに想い、自分の中で必死に突き放し、それでもこびりつくように頭の中から離れなかった彼が、目の前にいる。
.
不覚にも泣きそうになってる自分が、いる。
声で訴える術がないあたしは、何か言ってほしさに隣のお兄ちゃんをすがるような目で見つめた。
だが、全てを知ったような目で頷いたお兄ちゃんを見て、彼もグルだったことを悟った。
「な、んで…。」
.
1935人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
尼崎の雑草になりたい(プロフ) - イッキ読みしました!笑中2ころから書かれてたなんて、すごいです!臣くんと隆二くんの特徴とか健ちゃんの感じも汲み取っててとても素晴らしい小説でした! (2019年3月23日 1時) (レス) id: 9e0d1bf52d (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 昨日の夜から読み始め今読み終わりました…もう最高っ!何度泣いてしまったか…すごく苦しい場面もありましたがすごく素敵なお話ありがとうございました!! (2017年9月2日 17時) (レス) id: 73f9f33188 (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - miiさん» ありがとうございました!!一応書き手としている身としては、この上なく嬉しいお言葉…!!(T ^ T)またお会いできる機会がありましたら、よろしくお願いします! (2016年12月28日 21時) (レス) id: 37b819d85e (このIDを非表示/違反報告)
ちくしょー青春。(プロフ) - さくらさん» 返信がすごく遅くなってしまいました……ありがとうございました!!それどけの感動を与えられたのなら、もう満足です。有難い限りです。ご愛読本当にありがとうございました!! (2016年12月28日 21時) (レス) id: 37b819d85e (このIDを非表示/違反報告)
mii - 凄くやばかったです!もう読んでて満足とゆーか、楽しかったです! (2016年10月19日 19時) (レス) id: 38aaae60ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちくしょー青春。 | 作成日時:2015年12月29日 0時