契約済み。3

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え゛！？


俺に迎えに来いってことか…？



臣「え、なに、…俺ぇ！？」



谷『だって、さすがに起こせねえしよぉ。一人で返帰すのも、いくらなんでも気が引けるし。


お前、迎に来てくれよー。


頼むよぉー、お前家族ぐるみで昔から仲いいんだろ？

俺、お前とお兄さんのほかにAちゃんの知り合いとか知らねえもん！」



家族ぐるみで仲いいってなんだよ。


と、内心つっこみながらも、きっと俺との関係を誤魔化すために咄嗟にAちゃんがついた嘘だろうと悟った。



迎えに来いって、熟睡中のAちゃんを彼女の自宅のベッドまで送り届けろってことだろ？



いくらかつては裸の付き合いだったといえど、さすがに無断で女の子の部屋に上がり込むのは世間体から考えても俺の良心が許さない。



…と言いながらも、まんざらでもない俺がいるのも事実で。



臣「…んー…。」


谷『頼む！牛乳奢る！！』


いや、お礼にしては安いわ。


牛乳買えねえほど困ってねえわ。




臣「…わかった。」



谷「まじ！？助かるわぁー。じゃ、よろしく！！

着いたら電話ちょうだい！んじゃなー。」



電話が一方的に切れて、無情な不通音を聞きながら、小さくため息をついた。


いいよって言った途端に、手のひら返したように適当になりやがって。




さてと。



了解の返事をしたはいいけど。



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…どんな顔して会えばいいんだ？


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