契約済み。3

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きっと…有紗さんとのことだろう、とだいたい察しがつく。




臣『…有紗のことだけど。』



…やっぱり。


想定していたことだったので、特に身構えることもなく、ただじっと黙りこくっていた。



臣『…あの日世間に出回った写真は、確かに俺と有紗。あの日は、有紗に誘われて食事してた。


体の関係だったとはいえ、Aちゃんに有紗の存在を黙ってたことは悪いと思ってる。…ごめん。』



わかっていたことだったが、それでも、疑惑を認めるその言葉は、ズドンとあたしの心に重くのしかかった。



「…。」



臣『…俺と有紗の関係…。聞く？


悪い気分にさせるようなら、言わねえから。」




…広臣は、どこまでもずるい人だ。



こんなこと言われたら、嫌でも口を開かなくちゃいけないじゃん。



ああもうっ…。



「…聞く。」


臣『ん。….じゃ話すけど。』



しょうもない虚勢を張っていたあたしもついに折れて、短くぼそっと答えた。



それでいて、今まで一言も喋らなかったあたしがやっと口を開いても、何も反応してくれない。



罪な人だ。




臣『えっと。…有紗は、俺の元カノ。
…どれくらいだろうな、3年くらい？有紗とは付き合ってて。


ちょうど、Aちゃんに出会うほんの1ヶ月ほど前に、俺が振られた。
俺はずっと、有紗にぞっこんだったから、振られた時は「ねえ、待って。」



咄嗟に、広臣の言葉を止める。




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