契約済み。

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「世間に売るって…具体的に何を？」



ベッドの上や床に散らばった下着やら服やらを拾い集めながら、聞いてみる。



臣「んー、とりあえず最初は、俺らがバラエティ呼んでもらえたときは、Aちゃんの名前出せるように努めるし。もちろん、健二郎くんの妹ってことも、最大限に推しながらだけどね。



んで、お前がだいぶ話題になるようになったら、HIROさん経由で共演頼む。


別にそんな、派手なことやるわけじゃねえよ。」



いやいや、十分派手なことやっていただいてますけど。



「そ、そんなに…いいんですか。」


臣「俺らだって、バックアップする以上、徹底的に後見したいしね。


まあ、健二郎くんの妹だからってこともあるけど。」



うっ…。



やっぱり、兄の影響はつきものかぁ、と少しがっかりする。



芸能界にでる以上、自分の実力で世間に注目してもらいたいけど…。



でも、こんなわがままも、がむしゃらになってない証拠なのかな。



なんて思い、慌てて頭から振り捨てる。



臣「あれだろ？健二郎くんが、Aちゃんに、“がむしゃらになれ”って言ったんだろ？」



登坂さんが、含み笑いをしながら言った。




「言ってました。守ってるプライドなんか、捨てろって。」




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