契約済み。

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「え？…ぁ、いや、なんも言うてへん。」



暴言？そんなの吐かれてないけど…。


いやでも、かといってお兄ちゃんに、売春もどきを持ちかけられたっていうのも、なんかあかんような…。



途中まで出かかったその言葉を、お兄ちゃんに聞かれなかったことに、ホッと胸をなでおろした。



…というか。



「登坂さん、何て…？」


健『なんか、同じこの世界の辛さを経験してきた同士やから、熱くなってしもたって。

まー、あいつもクールに見えて闘志に燃えてるヤツやからなぁ』




しばらく黙ってお兄ちゃんの話を聞いていると、


どうやらあたしとの昨日の夜の事件は、



芸能界で生きていくことに伸び悩んでいるあたしが登坂さんに意見を求めたところ、




熱くなってしまった登坂さんが、あたしにきつい言葉で説教してしまった、ということになっているらしい。



口合わせをしておかなかったことを後悔したが、なんとか登坂さんがうまくごまかしていてくれたようなので、特にそれに乗らない理由もないので、同調する。



「そ、そうだよ！まあ、登坂さんの言ってることは正しかったんやけどね…。」



なんて、あたしも反省してるふり。



…ってか、自分の好感度が上がるようにうまく話つくりやがって。←



「まあ、あいつも反省しとるみたいで、直接Aに謝りたい言うてたから、番号教えといた！」



…え"。



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