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とりあえず石化からの復活については後回しにし、自分が裸だったことに気づいたAはそこら辺に生えてた葉と蔦で胸と腰部分を覆い隠した。
『−−−さてと、まずは周囲確認と使えるもん探しかな』
ここにずっと留まってていても何も変わらない、何も始まらない。
自分から動くしかないのだ。
身を守る装備も武器もないけど、中也から培ってきた戦い方や身体がある。
身軽さを活かし、木のてっぺんまで登りつめたが辺りは木木木木木木...木のエンドレス。
自分以外に人はいなさそうだ。
それからAは木や石を集め試行錯誤を繰り返し、生きるために必要な衣食住を手に入れた。
石化からどれくらい経ち、今が西暦何年なのかわからない。
ただ冬じゃなかったことだけは幸いであった。
気温的には今は夏間近なのではと推測。
石化復活から約ひと月。
Aはいつもの通り森に入り、野草を探していた。
『オオバコにシソ....ヨウシュヤマゴボウはダメ』
食べれる野草と食べれない野草を見比べ、手作りの編みかごに放り込んでいく。
『(まさか、ここであの人から教えてもらった事が役に立つとは...)』
4年前ポートマフィアから姿を消し、今では人助けをする武装探偵社にいる人間失格。
「これが何だか知っているかい？Aちゃん」
『ブルーベリーですか？』
「残念！よくブルーベリーに間違われるが、これはヨウシュヤマゴボウという有毒植物さ！！」
『....それ、どうする気なんですか』
「決まっているだろ？食べるのさ！ヨウシュヤマゴボウは嘔吐下痢は勿論のこと、多量摂取すれば呼吸障害や心臓麻痺を起こし死に至る！！」
『......はぁ、なるほど』
「という事でAちゃん、一緒にし−−−...」
「クソ太宰！！Aになんつぅもん食わせようとしてんだ！？」
「−−−げ、中也」
あのあと、始まった鬼ごっこにより拠点の1部が破壊され、首領に怒られていた2人を見ていたのだった。
自 殺 志願者であった人間失格−−太宰治がちょくちょくそれ関連の話をしてきたので覚えてしまったが、まさか役立つ時が来るとは思わなかったのであった。
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ちょこれーと - とっても面白いです！！自分のペースで更新頑張ってください！！ (2022年10月24日 20時) (
レス) @page9 id: 4774474826 (このIDを非表示/違反報告)
周防(プロフ) - リサさん» はじめまして！読んでいただき、ありがとうございます！体調不良が続き、亀更新となりますが、暖かく見守って頂けたら幸いです (2020年12月5日 13時) (レス) id: d62193bbc8 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - はじめまして！とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年11月23日 14時) (レス) id: 004c20ee37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：周防 | 作成日時：2020年10月15日 4時
