その日、世界は石化した ページ3
その日もいつも通りのはずだった−−
とある夕方、ヨコハマでビルが建ち並ぶ裏路地を駆ける1人の男がいた。
「−−−逃げてんじゃねぇよ」
「っ！.....がっ！？」
耳元で聞こえた低い声音。
そして同時に来た背中への衝撃に、男は倒れ込む。
「ったく、手間ぁかけさせやがって」
『さすがです、中原幹部』
「！」
コツリ、と背中を踏まれ抑え込まれた男の視界にサイズの小さな黒革の靴がうつり込んできた。
「遅せぇよ」
『もしもの事を考え先回りしてたんですよ...まぁ、その必要もなかったみたいですが』
落ち着きあり冷たさのある声に震えながら、顔を上げると薄暗い路地に映える紅い瞳が自分を見下ろしていた。
「んで、コイツか？武器密売してたっつぅのは」
『はい、間違いないです』
「ならとっとと連れてくぞ」
その言葉を最後に男は暗転したのだった。
取りおさえた男を部下に引渡し、彼−−中原中也は嘆息する。
『お疲れ様でした、中原幹部』
「おう、手前もな−−A」
紅い瞳の人物、自分の部下である少女−−八雲 A。
2人はこのヨコハマにあるポートマフィアに所属しており、今日は武器密売人の捕獲が仕事であった。
「つぅか、いい加減その“中原幹部”やめろ。敬語も要らねぇ」
『しかし、幹部様相手にそれは...』
「誰も手前が言ったこと気にしねぇよ。手前
『...7年』
「役職は」
『...幹部補佐』
「そうだ、手前は俺の幹部補佐。俺の次に強ぇ、だから誰も文句なんて言わねぇよ」
『...わかった』
眉を寄せ、渋々頷いたAに中也は満足気な表情を浮かべる。
「うっし！帰って飯でも食うか、酒も飲もぉぜ」
『(弱いくせに酒好きなんだよね)了解。報告書もさっき渡しといたし、このままちょ−−...！、中也ぁ！！』
その時、謎の眩い光が2人を包み込んだ。
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ちょこれーと - とっても面白いです！！自分のペースで更新頑張ってください！！ (2022年10月24日 20時) (
レス) @page9 id: 4774474826 (このIDを非表示/違反報告)
周防(プロフ) - リサさん» はじめまして！読んでいただき、ありがとうございます！体調不良が続き、亀更新となりますが、暖かく見守って頂けたら幸いです (2020年12月5日 13時) (レス) id: d62193bbc8 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - はじめまして！とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年11月23日 14時) (レス) id: 004c20ee37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：周防 | 作成日時：2020年10月15日 4時
